はい、こんにちは!白米です。
今日は、家庭教師について話をしましょう。塾(集団、個別)とは違う形態を取っている家庭教師業界。ここ数年、業績を伸ばし続けている業界です。
塾に行ったけど、合わない。成績が上がらない。授業料はきっちり取られているけど、結果が伴わない。などなど、毎回のテスト結果の良し悪しで、精査されるポイントですよね。精査後に出された、その後の選択肢としては、
- ①塾を変える
- ②家庭教師を頼む
- ③塾を辞めて、自力で頑張る
- ④もう少し様子見る
この4択でしょうね。①と④で悩み、昨今の環境情報から②を選ぶケースは少なくありません。
この選択は正しいのでしょうか?
成績が出れば、正しいんですけどね。でも、本当に出やすいの?費用対効果は?
ということで、調べてみましたので、最後までお楽しみください。
では、はじまり。
家庭教師業界の仕組み
家庭教師のシステム
家庭教師とは、プロの指導者、または大学生アルバイトの先生を自宅に招いて子どもに勉強を教えてもらうシステムです。先生は、その子の専属の先生になるわけです。
基本は、先生1人に対し、子ども1人。マンツーマンでの勉強になります。
選び方は2通り。
違いはというと、契約方法の違いが挙げられます。授業内容は大きく変わりありません。自分で探す手間が省けるため、多くの人は、派遣企業との契約を選んでいます。また、企業形態を取っているので、サービスの幅が広いですよね。
最近は、オンラインでの授業も展開しています。また、タブレットとの併用している会社もあります。
家庭教師の金額
ここからは、派遣企業メインでの話をさせて頂きます。
金額発生のパターンとしては2種類です。
- ①1コマ△円 月◇コマ×△円 = 月謝
- ②1時間△円 □時間×△円 = 月謝
①は、コマ単価が決まっており、月に何回授業をするかにより月謝が決まるものです。②は、時間単価が決まっており、月何時間教えたかにより月謝が決まるものです。大手の多くは、①で動いています。
オプションとして、先生のグレードにより金額が変更になったり、タブレット使用で追加料金があったりと各社のサービスにより値段が上がります。
先生のグレードとは、プロ講師なのか、アルバイトの学生なのかによるということです。当然プロ講師の方が金額は跳ね上がるわけです。
相場としては、
- 小学生…3,000円~6,000円
- 中学受験生…4,000円~8,000円
- 中学生…3,000円~7,000円
- 高校受験生…3,500円~8,500円
- 高校生…4,000円~8,500円
- 大学受験生…5,000円~10,000円
金額の開きは、講師のグレードにより変化するということです。そこに、先生の交通費や管理費が足されるわけですね。なかなかなお値段になっていきます。
白米は、今回各社のHPを見ましたが、あまり料金を開示しているところはありませんでした。なので、今回は、スマートレーダーブログ、study-searchを参考にし、計算しました。
家庭教師のメリット
家庭教師を頼む最大のメリットは2つです。
- 家で授業を受けることができる
- 授業の融通が利く
家で授業を受ける
まず、家から出なくていいので、移動時間を短縮することができます。塾の時間は、基本夕方からになるので、遅くなるケースはあります。
白米がやっていた塾も、21:40まで塾があり、22時頃に生徒が帰る、というものでした。中1女子にとっては、22時以降に外にいるのは少々危険ですよね。そういった危険を回避できるのは、メリットです。また、塾は基本的に駅に近い場所にあるので、家から駅まで遠いとその分帰るのも遅くなります。帰って、少しお母さんと話をしたら23時。お風呂入って寝なきゃ…とバタバタしてしまいます。
環境変化を考えなくていいのも、家から出なくていいメリットですよね。コロナ感染に対して、色々考えなくていいのですから、心理的障壁は少なくて済みます。
家で勉強をするので、家で勉強する習慣がつきます。塾でもそれは変わらないのでは?!と思うでしょ?!部屋は誘惑が多いのですよ。漫画、ゲーム、スマホなどなど。なんでも誘惑になるのですが、家庭教師が部屋で勉強を教えることにより、自分の空間(リラックスできる空間)を確保するのではなく、勉強する空間に認識が変わり始めます。
決まった場所で勉強をするのは、良いことです。気持ちが切り替わります。
副次的なものですが、部屋を綺麗に保てるのもメリットかな。先生とはいえ、他人が家に来るのですから、部屋は片付けますよね。家を片付けますよね。それが、週1~2回来るんですから、仲良い友達よりも家に来るかもしれません。
その分お母さんは大変ですが、生徒さん自身が部屋を綺麗にする習慣がつくのであれば、いいことですよね。
授業の融通が利く
基本的に家庭教師は、カリキュラムが存在しません。そうすることで、子どもが、今困っていることを教えてあげられるので、問題解決が早い!
その子のために家に来てくれているので、宿題を手伝ったり、提出物のチェックをしたり、成績に直結する動きがその場でできる!今週は、この単元をやろう思ったけど、明日提出物の期限なら、それをやりましょう!となるわけです。
それは、塾ではできませんよね。集団では絶対にできない。個別でも、授業型の個別ではそこまで融通を利かせられない。だって、サービスの不公平が生まれますから。自習型の個別なら、かろうじてできるかな?!それでも、ぴったり横に張り付いて、その子のために!ってできない。。。
成績に直結するからやってあげたい!でも、体が足りない。。。そんな塾の先生たち、多いのではないでしょうか。
白米も言われたことがあります。見かねて一緒にやってあげたら、他の子に言われました。「あの子だけ見てもらえて、ずるい…。あの子は贔屓されてる…。」白米困りました。個人情報だから、ヤバイんだって…とは言えない。でも、贔屓したいわけじゃない…。そんなジレンマがあるんですよ。
その点、がっつり生徒さんの弱点補強に力を入れることができるのは、強いですよね。
家庭教師のデメリット
デメリットは3つです。
- 先生が誰がくるか分からない
- 受験に対応しづらい
- 依存性が高い
先生問題
派遣企業で登録された先生が、顧客に合わせて来てくれるのですが、どういう人が来るのかわからない点は、厳しいですね。その子に合わせた子なのか不明な状態で、教科などの割り振りで来るのですから。
合えばラッキーです。合わなかったら、チェンジできると思うのですが、延々と繰り返す可能性もありますよね。右の図は、トライさんのHPから拝借しました。3.5%のプロ講師と、96.5%の登録家庭教師。
トッププロ、プロがいるのは素晴らしいことなのですが、この人達から習おうと思うなら、それなりの対価が必要なんですよね。当然の話です。
しかし、ほとんどが登録家庭教師です。カリキュラムがあると書かれていますが、その先生は本当に信用できるのでしょうか?!報告漏れがあれば、そのカリキュラムは崩れます。崩れたカリキュラムを修正する人がいないのは厳しいです。その修正を大学生が独断でやるって…。素人やん…。96.5%のうちどれだけが、ちゃんと研修を受け、進度を理解し、そのご家庭やその子のニーズを聞き出して、解決策を出せているのか?!
白米の塾も講師として、大学生を雇っていました。高学歴な子たちで、めちゃくちゃ優秀でした。それでも、進度に対しては迷います。次のテストはBという単元までが範囲だろう。でも、Bをできるようになるためには、Aをやる必要がある。でも、学校はBをどんどん進む。。。どうしよう。。。こんな悩みは尽きないのです。
家庭教師の場合、現場は生徒さんの部屋です。教室であれば、進度に対して、責任とる人がいるんですが、生徒さんの部屋にはいないんですよね。迷った時に頼れる人がいないのは、厳しいです。正しい判断をしているか…。
実は、個別塾と金額は、大して変わりないんです。それなら、校舎の塾長が選んだちゃんと研修された講師に任せる方が、安心ではないでしょうか。折角お金出すんですよ?!
気になるのは、先生との相性ですね。いや、ま、先生は誰でも、言ってることは大体一緒!なんて言われることありますが、大事なことなんです。先生、上司は選べない。そんな時代は終わってるんです。
白米も塾時代に経験がありました。「あの先生はわかりにくい。って子どもが言うんです。」って電話は、年に数回受けたことがあります。生徒の性格なども加味して、この先生はどうでしょう?!ってお母さんと話をして決めたこともあります。派遣企業の運営は、そこまで考慮してくれるのでしょうか?!
だって、契約時の受付の人はその生徒に会ってないんだもん。話してない可能性もあります。その子の状況が、現状が分からない状態で、先生だけ用意されてもね…。すごい世界です。
受験に対応しづらい
カリキュラムがないことは、自由度が高く、様々なことをやってあげられます。それは、先ほど話しました。しかし、自由度が高すぎる場合、危険な状態にもなるのです。
先生が、受験に対して、どれくらいの知識を持っているか?!先生は勝手に決められ、家にやってきます。その人の実績などもわからない状態ですよね。
白米の友人のご家庭も家庭教師を頼んでました。受験期ですね。中3の10月から塾との併用です。彼は、理科が苦手で、理科1科目のフォローを、1週間に2時間頼んでいました。やってきた家庭教師は、新潟出身の講師でした。神奈川入試は、触ったことがない。。。過去問をやったこともなかったそうです。年末は実家に帰るから休みたいと。。。
受験生のために家庭教師をつけることの意味を、派遣会社は理解していない、と白米は考えています。ニーズとフォローが、マッチングしないのは意味がありません。問題解決にはならないのです。
また、定期試験対策でも同じことが言えます。家庭教師の講師たちは、過去問を見たことがないのです。塾は、毎回過去問を見て研究していますが、家庭教師はそれがストックできないのです。去年何が出たのか。この先生の聞き方は?など、過去問から得られるものは大きいのです。過去問情報がないのは、厳しいですね。
依存性が高い
先生との相性がばっちりだと良いことが多いです。例えば、先生の言うことを素直に聞いてくれる。そうすると、宿題をやるようになる。単語を覚える努力をする。先生と一緒に頑張る環境になる。それは、めちゃくちゃ良いこと。
でも、それが行き過ぎると、重くなっていきます。先生がいないと何もできない子に成長してしまうんです。特に、先生が面倒見が良いと余計にその現象が起こります。
先生に聞けばいいや。ってなっちゃう。第三者からの目がない空間だと何が起こってるか分からないんです。親御さんからしてみれば、仲がいいからOK!いい先生にあたってラッキー!!ってなりますよね。でも、実際は先生が色々手を施してるから、自分の力にならず、成長していない。甘えているだけ。という環境なんです。
いつまでその依存を続けますか?大人になったら、その先生はいないんですよね。いつまでもどうにかしてあげられないんです。成長する過程を先生に預けてしまったので、次何をしていいか分からない。問題解決能力が発達しないんです。だから、依存は怖いんです。
家庭教師は、それが起こりやすい環境だとも言えます。その生徒さん次第とも言えるんですがね。それを言い出しら、全部その子のせいになってしまいますから…。
こんな子にぴったり
性格で考える
家庭教師に向いている子は以下の子たちです。
- ①最小限の人としかコミュニケーションを取りたくない子
- ②人に見られてないと勉強をしない子
だいぶニッチなサービスだと思われてしまうかもしれません。
①は、一定数必ずいます。それが悪いわけではありませんが、コミュニケーションを取ることをしない、取ることができない子には向いているサービスですよね。塾に行くことは、集団であれ、個別であれ、コミュニケーションは必須です。それができないとなると、正しく情報を与えてあげることができず、成績が上がらない…ってことがあります。
毎週同じ人と勉強をするのであれば、問題ないって思ってもらえるなら、家庭教師は向いているかもしれません。
②は、人がいないと勉強をしない子です。勉強ができないのではなく、勉強をさぼる子です。成績はどうあれ、宿題など人と監視されていないとできない子は、残念ですが、塾では面倒が見切れません。なので、成績を上げることを目的とするよりも、学習習慣をつけることが目的ですね。
目的で考える
点数UPよりも内申UPを狙うのであれば、家庭教師はよいと思います。
点数UPするためには、カリキュラムを元にした体系立てられた理論は欲しいところです。しかし、家庭教師にはそれがありません。それよりも、内申点を上げるために、日々の提出物や、学校の宿題、ワークを総合的に見てもらうようにするのが、良い使い方でしょう。
受験には向きません。情報があまりにも不正確で、足りなすぎます。その点は、大手塾には勝てません。なので、大手塾に通う前段階として、家庭教師をつけるのはありです。大手塾に通いながら、質問対応として使うのもいいですね。進路指導は、塾に。質問対応を家庭教師に。総合的、かつ効率的に見てもらうと合格への道は近づきますよね。
まとめ
いかがだったでしょうか。家庭教師について調べました。
結果、家庭教師を頼む値段と個別塾での値段は大きな違いがありません。低学年は、家庭教師に軍配が上がりますが、中学生以上は個別塾に行く方が、効率がいいかもしれませんね。
よって、メリットとデメリットを考えるなら、個別塾の方がいいかもしれません。
ただ、生徒さんの性格が内気でコミュニケーションを取れない場合は、家庭教師ですね。
また、短期で活用するのが一番有効的かもしれません。(そういう契約ができれば…。トライさんは難しそうです。)テスト対策のみ、内申対策として、大手塾に通うために、などなど期間を決め、成績をあげるという目的であれば、良い選択だと思います。
参考になったらシェアーお願いします。
では、また。