(後編)思考力と想像力を鍛えて、地頭を良くすることで、人生が豊かになると白米は思っている! の話

教育

はい、こんにちは!白米です。

今回は後編ということで、家庭で幼い子でもできる地頭練習方法をお伝えいたします。

高校生からでも遅くはないのですが、高校生ぐらいになると自我が決まってきているので、素直にコミュニケーションを取ることが難しくなってきます。

なので、本当に幼い時期からどんどん練習させて、癖付けさせるのが一番いいのではないかと思います。ただ、幼い時期は、語彙が少ないので、こちらが汲み取れる情報が少なくなるので、補填することが必要です。

それを考えると、小学生に上がるぐらいからが丁度いいのかもしれません。

ということで、練習方法を公開します。

では、はじまり!

前回の復習

新しい力

国が求める新しい力

  • 思考力
  • 判断力
  • 表現力

問題に対し思考し、巡らした思考の中から最適なものを判断し、答えとして表現する力のこと。

地頭

地頭

知識の多寡ではなく、論理的思考コミュニケーション能力を指す言葉。

物事を遂行するにあたり、成功に導く力とも言えます。

想像力

思考力の一種です。理想を思い浮かべる力。

ということは

どの力も知識の下支えが必要であり、知識をどう使うかによって変化する。

やることといえば…

  • 学力を上げる。
  • 思考力を高める。
  • 判断基準を理解し、正確に判断する。
  • 他人を思いやり、相手に伝わった!をベースに表現する。
  • 理想を想像する。他人と共有できる。

となります。

まだ前回分を読んでない方は、こちらからどうぞ!

(前編)思考力と想像力を鍛えて、地頭を良くすることで、人生が豊かになると白米は思っている! の話

家庭での練習法

必要なもの

難しいことは一切ありません。特別に用意するものもありません。

必要なものは、ママさん、パパさんの忍耐力承認力です。

これから要求することは、めちゃくちゃ面倒なことです。時間もかかるし、一朝一夕では身につかないので、特にママさんにはかなりの時間を割くことになるかもしれません。

なので、「ながら」で構いません。家事をしながら…。TVを見ながら…。ご飯を食べながら…。

それで構いません。気楽にいきましょう。

では、年代別に話をしていこうと思います。年代により知識の入り方が変わってきますので、できることが増えていきます。

~小学校低学年(小2ぐらいまで)

重視する力

  • 思考力
  • 語彙力UP
  • 表現力

この年代は、自分の考えていることを口に出しやすい年代です。表現することに対し、何も臆さずに話してくれる年代なので、表現していることに対し、耳を傾けましょう。

表現することをちゃんと覚えてもらいましょう。また、考えていることを文章にしてもらうのも効果的です。どうでもいい文章を読んで感想文を書くよりも、今日何があってどう感じたのかを話して、記入してもらう。

これをやることで、思考が整理されて、アウトプットの練習になります。その際に誤字、脱字は丁寧に直してあげると、語彙力UPにも繋がりますよね。

練習方法

会話を楽しむ

会話をするだけなのですが、どう思ったのか、どう感じたのか、どう考えたのか、を口に出させてください。その時に、言葉が見つからず、時間がかかるかもしれません。そこは、出てくるまで待ってあげましょう。

例えば、映画を見て、「面白かった!」だけで終わらすのではなく、「何が」「どうように」面白かったのか聞くことが重要です。また、それに対して、何を感じた?などの自分の意見を話す機会を増やしましょう。

まだまだ語彙力が少ないので、短文構成になるでしょう。でも、それでいいんです。短文構成でも会話を誘導してあげてください。そして、あらかた出きったら、文として繋げることを練習させてみましょう。

表現してもらう

先ほどの会話を文章や絵にしてもらいましょう。表現方法は自由です。映画の一番面白かったシーンを文章にする、絵を描く。など様々な方法があると思います。自分の考えていることを「見える化」することが目的です。

書き終わったら、なんでそれを表現したかを説明してもらいましょう。

とにかく、アウトプットする練習を家庭内で行うことが大切です。

注意事項

否定しないこと

折角出てきた言葉なので、是非受け取ってあげてください。間違っていることでも、まずは受け取りましょう。

違うよ!と反論するのではなく、そうだったっけ?とぼかす感じでやんわりと聞いてあげてください。そうすることで、もう一度、考えてもらうことができます。

否定は、思考を停止させます。折角思考を回す練習をしているのですから、停止させてしまうのは、もったいない。。。

ゆっくり時間をかける

とにかく時間をかけて思考させましょう。日々の積み重ねが大切です。それが癖になり、習慣へと変化していきます。

こちらがもどかしくなり、答えを出してしまいたくなります。それでは、思考が停止してしまうのです。答えを言われる待ちの癖がついてしまうので、考えることを止めさせないようにしましょう。

答えが出ない場合は、ヒントを出して、思考を回すきっかけを作ってください。

語彙がまだ少ないので、出てくる単語に不備が多いと思います。どういう意図でどういう意味で話をしているのかを説明してもらいましょう。これがまた時間がかかる作業なんです。イライラするかもしれません。そこはグっと我慢です。

~小学校中学年(小4ぐらいまで)

重視する力

  • 思考力
  • 語彙力UP
  • 表現力
  • 状況判断能力

自分が何をしたいのかを理解できる年代になってきました。女子と男子でイメージが分かれる年代です。成長の早い子はこちらの意図を理解しますし、のんびり屋さんはまだまだ前項と変わらない状態ですよね。

子どもに合わせて練習内容は変えてもいいかもしれません。前の年代と比べると、表現力が増していると思います。語彙力や思考力はまだ拙いのは変わりありません。

練習方法

行動理由説明をしてもらう

この年代になると自分のことは自分である程度できるようになってきます。なんでこの行動を取るのか?!目的は?理想状態は?行動理由の言語化です。

例えば、学校に行く用意。一人でできますよね。それに対し、良いか悪いかはさておき、用意の内容と行った行動を説明してもらいましょう。

忘れものがないようにしたい。明日の時間割は〇○・・・だから、これとこれを用意したよ。宿題は〇○で、もう終わってるよ。

など簡単でいいので、連絡帳などの指示書にあたるものと自分の行動、そして用意したものを発表してもらうのです。人に説明をすることを覚えてもらいましょう。

それにより、相手に伝わる説明の仕方を工夫することを覚えます。説明をすることで、当然語彙力がアップします。そして、伝える工夫をするために思考を回します。

注意事項

怒らない

例えば先ほどの例ならば、ママさんが怒るポイントはどこでしょう?

そう、ちゃんとできていない場合ですよね。

忘れものがあることを発見したら、「なんでできないの?」などの否定的な言葉を口に出してしまいそうになると思います。飲み込んでください。

その言葉を聞いたらできるようになるのでしょうか?言いたくなる気持ちは、重々承知です。でも、その言葉をもらうと、やる気減退に繋がります。

もし、言うならプラスの言葉を使いましょう。

「どうやったらできるようなる?」そこで考えてもらう。自分ができるようになるために、何が必要かを考えてもらいましょう。継続をさせるのに必要なものは、意欲を減退させないことです。

イライラして話してもあまり良い結果になりません。どの状態が理想状態なのか?を話してもらい、現状どういう状態か?を確認してもらいましょう。足りていないようであれば、足りない部分を教えるのではなく、足りていないことだけを伝えて、考えてもらいましょう。

考えることを放棄させないのがコツです。なので、時間がかかります。

~中2

重視する力

  • 想像力
  • 語彙力
  • 思考力
  • 状況判断能力
  • 危機察知能力

増えてきましたね~。でも、やることは変わりません。会話です。

ずっと引き続きでやってきているので、追加は想像力と危機察知能力ですね。想像力は、未来の姿をより具体的に想像してもらうこと。そして危機察知能力は、危険が迫る時にどう回避行動を取るのかを思考することです。

練習方法

想像力と危機察知能力

題材はなんでもいいです。できたら勉強以外が好ましい。このままやっているとどうなるのか?!を想像させてください。未来が明るい「OK」な場合はいいと思います。未来が暗くなる「NG」なことが多いならば、どうしたいのかをちゃんと想像してもらい、危険なことがあるならば回避する行動を決めてください。

なぜ勉強以外がいいのか?!と言うと、プラスのイメージが持てない題材だからです。思考を働かせても自分の理想状態が高過ぎるか、諦めている状態にしかならないのです。忖度が入りやすい題材なんです。

高く言わないと、え?って顔される…。でも、高いとやり切れない…。目の前の面倒なことはどちら?の忖度も入って、最終的には高い点数を言っちゃう。

行動が伴わないことに対し、今度は怒るんが目に見えていますよね。。。その状況を作りたいわけではないので、注意が必要なんです。

理想として、どうなりたいかを想像してもらえたら、具体性を持たせていきましょう。より具体的に話を聞きましょう。遠い未来ほどあやふやになり、情報量が足りなくなるので、近い未来をより具体的に想像させましょう。

来年中学生だけど、どういう中学生になりたい?部活は?成績は?塾に行く?今やってる習い事どうする?などなど。今とは違う状況になっていることを想像してもらえば、これから何を準備したほうがいい?など具体的な対策を練ることを考えるようになります。

注意事項

尋問にならないようにする

この年代は、極度に面倒くさがります。そこにいちいち反応すると前に進みません。尋問形式ではなく、時間をかけるといいと思います。

来週末にちょっと話したいから、今からどういう未来になっていたいか、考えておいて!と時間を作るのがいいですね。きっと忘れますけど…。その場合は、何度もリマインドしましょう。

話す時間を区切るのも一つの手です。1時間なら1時間。お茶などを用意して、雰囲気を大事にして話を進める。

以前、白米の生徒にこういうご家庭がありました。不登校になってしまい、これからどうするのか?!を話をするのですが、わざわざママさんと娘は、お洒落なカフェを探して、そこで1時間話す。ママさんは、外なのでイライラもできないし、娘はそれを怯えることなく、リラックスした雰囲気で話ができる。

良い手ですよね。お互いのためにも有効な手段です。

理想状態をけなさない

折角振り絞った未来の姿なので、大事にしてください。その未来になったらママさんは嬉しいですか?!「あんたには無理よ(笑)」なんて言わないでください。

その言葉は、やる気を減退ではなく、消滅させます。ラピュタでいう「バルス!」です。城の崩壊シーンを思い出して…。あれが、子どもの心情です。。。

応援してあげてください。その方が、お互い気持ちいいですよね。

まとめ

思考力、想像力を鍛えることで、地頭は鍛えられます。

最終的に、自分が置かれている状況などと理想状態を考え、自分に足りていない部分を割り出し、行動に変えて、現状を打破できる!理想状態に近づくことができる!そんな人材になったら、嬉しいですよね。

そのために必要なことは、

学力を上げる。
思考力を高める。
判断基準を理解し、正確に判断する。
他人を思いやり、相手に伝わった!をベースに表現する。
理想を想像する。他人と共有できる。

これらを家庭で鍛えるには時間がかかります。でも、対話をすること、積極的に質問し、正解のないことを思考し、模索していくことに意味があります。

長い時間繰り返すことで、中3の時には、自分の進路を自分で決めることができるようになります。その後の人生も自分で舵を切ることができるようになるのです。

指示待ちではない、自分で未来を切り開く!

そんな子に育ってくれたら、嬉しいですよね。

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