【夏休みの宿題】作文が苦手な中学生必見!「人権作文」の書き方を教えます。

教育

はい、こんにちは!白米です。

今回は多くの中学校で提出課題となっている「人権作文」です。

何を書いていいか分からない、後回しにしちゃお、などなどのお悩みをまるっと解決します。

さくっと終わらせれば、部活や習い事、遊び、別の課題に時間を回すことができます!

では、はじまり。

人権とは

基本的人権とは

まずは、前提のお話を少し。

人権とは、「基本的人権」のことを指します。

日本国憲法において基本的人権とは…

第十一条 国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。

〔自由及び権利の保持義務と公共福祉性〕

と記されています。(衆議院 国会関係法規 日本国憲法 より抜粋)

簡単にいうと、生まれながらにしてみんなが持っている平等の権利のことを指します。

世界的に見ると、1948年世界人権宣言、1966年国際人権規約など人権を保障するものが結ばれています。

基本的人権尊重の原則を定めたものであり、初めて人権保障の目標や基準を国際的にうたった画期的なもの

これは法務省のHPに書かれている言葉です。やはり基本的人権の尊重が基となっています。また、外務省のHPには、

国際人権規約は、世界人権宣言の内容を基礎として、これを条約化したものであり、人権諸条約の中で最も基本的かつ包括的なものです。

と書かれています。基本的人権とは、全ての人が有する「生きる」という行為を助ける権利なのです。

内容

基本的人権の中には、幾つかの権利に分かれます。

平等権

全ての人が持つ平等な扱いを受ける権利のことです。

生活をしているうえで当然のように享受している権利ですが、当然に扱われない人々もいます。今もそうですが、過去には悲惨な事件や苦しみがありました。

日本の中でも部落差別問題、男女差別問題、LGBT、在日外国人問題、障がい者問題、など多数問題があります。世界規模で考えると、人種差別撤廃などがこれに当たります。

自由権

個人として尊重され、人間らしく生きていくために、自由に考え行動することができる権利が自由権です。

自由権の中には「精神の自由」「身体の自由」「経済活動の自由」があります。

精神の自由とは、自由に物事を考えたり、思想や信仰を自由に持ったり、自由に表現できる権利を指します。

思想、良心の自由や宗教の自由、集会や結社の自由、学問の自由などが当てはまります。

身体の自由は、警察などの捜査や裁判の際に正当な理由なく捕らえられたり、無実の罪を背負わされたりしないことが書かれています。

奴隷的拘束や苦役からの自由、法定手続きの保障・罪刑法定主義、拷問の禁止、自白の強要の禁止などです。

経済活動の自由は、自分の住む場所や職業を自由に選ぶことができる権利です。

財産権の保障もこちらに入ります。

自由と言えども何をしてもいい、というわけではなく、公共の福祉に反しないという制限はありますので、ご注意を。

社会権

人間らしく豊かに生活を送れるようにする権利を社会権と言います。

生存権、教育を受ける権利、勤労の権利が社会権では保障されています。

生存権の中で一番有名なフレーズが、

第二十五条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。

ではないでしょうか。中3生は一言一句違わず覚えましょう。テストに出ます!

他には、生活保護、社会保険制度などがこれに当てはまります。

教育を受ける権利は、日本人の3大義務の一つです。中学生は義務教育となっており、学校に属することが義務付けられています。

また、勤労の権利も同じく義務の一つです。(残り一つの義務は納税の義務です。)

働いたら負け!なんて言ってたら義務を果たせなくなるので、そこんとこ重々弁えましょう。

他の社会権には、参政権や請願権、請求権というのもあります。

テーマを決める

テーマを決める

さて、ここからが本題です。

書き出す前にまずテーマを決めましょう。作文の主題となるものです。

いきなり書いても内容があやふやになり、詰まってしまいます。修正できないと没となるので、まだ書き出しちゃだめです。

小学生なら身近なことを題材に、中高生は社会的問題と絡めると書きやすいでしょう。

決まらない方は、下のテーマ例から選ぶのアリです。参考程度で載せているのでこれが全てではありません。

テーマ例

①差別

  • 人種差別
  • 性別差別
  • 年齢差別
  • 障がい者差別
  • 宗教差別

②女性問題

  • 労働環境
  • 政治参画
  • 家庭・結婚・育児
  • 性暴力

③ハラスメント

  • セクハラ
  • パワハラ
  • モラハラ

④貧困

  • 難民
  • 貧富の差
  • 食料問題

⑤言論

  • 自由な意見表明
  • 情報リテラシー
  • プライバシー
  • 誹謗中傷

⑥平和

  • 軍縮
  • 目的
  • 国際的な取り組み
  • 重要性

⑦暴力・残虐・非道

  • いじめ
  • 拷問
  • 死刑
  • 奴隷

⑨医療

  • 安楽死
  • インフォームドコンセント

具体例を探す

具体例がないと抽象的過ぎて読み手に正しく伝わりません。

一番良いのは、自分の体験や身の回りで起こったことで書くことです。

例えば、「いじめ」問題。身の回りで起きた、自分が体験したことで、その時に何を思ったのかを赤裸々に伝えることができます。

ただ、思い出したくもないことなので、無理して選ばなくても結構です。思い出して辛い思いをするぐらいなら、他の話題にしましょう。テーマは色々あるわけですから。

ネットニュース(正確なもの)から探すのもアリです。残念なことに日々様々な問題が起き、それを報道されています。

問題提議

テーマが決まったら、次にやることは問題提議です。問題があるからそこに自分の感じたことが発生します。

ここで一つ注意事項!この段階では、まだ原稿用紙に手を付けないでください。全体像が見えてから一気に書き上げましょう。

簡単にメモしておくと後ほど原稿用紙に記入する際に楽になるでしょう。例えば・・・

いじめ問題 → いじめは良くないと思う → 当事者は辛い思いをする、周りも見ていて気持ちよくないから 

人権作文なので、人権を守ること、人権が侵害されないことがルールです。どうしたら現状が好転し、誰もが生きやすい世の中になるか?!という観点から問題を見てください。

崇高なものでなくて大丈夫です。そこにあなたの意見、考え方をまとめておきましょう。

解決策提示

問題提議が終わったら、自分なりの解決策を見出しましょう。

実現不可能なものはNGです。

いじめに遭ったらドラえもんに頼んで解決してもらえばいい!不可能です。残念ながらまだドラえもんはいません。

解決策を見つけるコツは、小さいことを積み重ねることです。実現可能な小さなことを提示することでより身近なものとなります。

周りを巻き込むことでより大きな力となり、問題解決に繋がります。

行動面と精神面の両面を書くと説得力が増します。書く順番としては精神面からです。

何かを思っているから行動に移せるのですから。

解決策は3つぐらい用意すると説得力が増します。少なければ少ない程薄い内容になるので注意が必要です。

結論

最後に結論として、問題に対して自分の思うことを書きましょう。

その際に今後の展望なども書くと未来的思考になるので読み手もハッピーになると思います。

書き出し

さて、全体像が見えてきたら、いよいよ原稿用紙を取り出し、書き出しです。

多くの生徒がここで悩みます。何から書いていいか分からない!と嘆きます。筆が止まります。

先ほど作ったメモがあれば大丈夫!

以前メモの取り方に対しての記事を書いたことがあります。暇だったらこちらも確認してみてください。メモの取り方まとめ

まずは、意思表明から書き出しましょう。

まとめ

まとめとして、各順番を記しておきます

  • 問題に対しての意思表明 ↓
  • その問題の具体例 ↓
  • 問題に対してどう思ったのか ↓
  • 問題に対しての解決策① ↓
  • 問題に対しての解決策② ↓
  • 問題に対しての解決策③ ↓
  • 結論(未来志向で)

いきなり書き出さず、全体像を作ってから書くと予想よりも早く終わると思います。

頑張ってハートフルな作文を書いてみてください。

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