失敗しない!時間もお金も無駄にしたくない! 第2弾
さて、第2弾です。第1弾の中学生を対象とした話でなく、第2弾では高校生を対象としています。塾の選び方が中学生とは全く違います。中学生の時の感覚で塾を選ぶと失敗してしまします。同じ塾だからその感覚で選んじゃいますよね。今回は中学生の時との違いを含めてお話をさせて頂きます。
今回読んで頂きたいフレンズはこちら。
- 中学の時の塾が合わなくなってきて悩んでいる女子高生
- 進路に決めかねてて焦っている…でもどうしたらいいかわからない男子高校生
- 進路のことをよくわかってないけど、とりあえず塾を探し始めたお母さん
- 最近娘と話が合わなくなってきたお父さん
- これから高校生になる中学生とそのお母さん
以上の悩めるフレンズの期待に応えましょう。今回は保護者さん対象ではなく、高校生にも読んでもらいたいですね。高校生は自分で塾を探します。なので、これを読んで、塾を決めた時にお母さんに決めた根拠を話できると説得力が増しますよね。なので、これを読んで少しでもハッピーに近づけたら嬉しいです。
高校生にとって塾とは?!
高校生の塾
そもそも高校生に塾は必要でしょうか?
はい!必要です。
なぜなら、高校の勉強は専門性が高いからです。例えば、数学。中学の時は数学という教科は1教科でした。しかし、高校1年で数Ⅰ数A、2年生では数Ⅱ数B、と細かく分かれいます。理科でもそうですよね。中学は理科で1教科でした。しかし、高校では化学基礎、物理基礎、生物基礎、化学、物理、生物、と6教科に分かれるのです。しかも大学に行くとなると、その中から専攻を決め、将来の道に進んでいくのです。
ということは、基礎中の基礎を学ぶ中学で塾に行ったのに、専門分野をかじる高校の勉強で行かない選択はないですよね。単純に難しくなるわけですから。ただ、全教科をやる人はいません。そのことを頭の片隅に置いておいてください。
また、高校生は基本的なことはできているという前提で話が進みます。例えば、提出物が出ている。授業を寝ていない。などがそれに当たります。高校の成績のつけ方は、大小問わず、テストの成績のウエイトが大きいです。なので、定性面よりも定量面を重視した考え方になります。
失敗とは
中学の時の感覚で塾を選ぶと失敗します。特に集団出身者は失敗しやすいです。
なぜなら、中学の時のあなたと高校に通うあなたは状況が違います。中学は主要5教科を塾でやりますが、高校は9教科~12教科あります。同じ感覚ではまずいですよね。何を目指すかによって塾の形態を変化させていかないといけないわけです。
最適なものを取捨選択していき、自分に合わせていかないといけないのです。友達が通ってるから俺も…なんて決め方してたら痛い目合ってしまします。
よくある話ですが、学校の選択授業も全部終わってから進みたい進路が決まったパターンもありますよね。臨機応変に対応してくれる塾ならばいいのですが、そうでないケースも多いです。実際にあった例ですが、高2で文系を選んだけど、看護師になりたいと強く思うようになり、高3で文理に変更しようと学校にかけよったけど、受付はしてくれなかった…。彼女は結局、塾で数学と生物を必死で勉強しました。学校では、全く使わない世界史や日本史を勉強していました。このジレンマはよくある話です。
自分の進路を考えて、塾を選択。しかも教科を選択するのが高校の塾選びです。中学の時のように、先生にお任せとはいきません。大事なのは、あなたが、あなたの将来をどれだけ真剣に考えているか、ここです。
塾探しをする前に
進路を決めよう!
塾を選ぶ決め手は「進路」です。大学にいくの?専門学校?就職?フリーター?いや、フリーターはやめておきましょう。。。まずはざっくりでいいので、その3つの選択肢から選びましょう。これは早いうちに決めておくのがいいです。なんだったら、高校進学前に決めてほしいぐらいです。教え子たちには、全員にこの話はしていました。
なぜならば、準備時間が変わるからです。準備時間は長ければ長いほど、色々なことができます。高校生は忙しいです。通学、学校、部活、バイト…。公立中学の場合は家の近所でした。しかし、高校は通学に時間を使うケースがほとんどです。部活も時間が長くなります。下手すればナイター設備の揃ってる高校野球部は20時以降もやっているケースはあります。休日はバイトもできる年齢になってきました。忙しいんですよね。動く子は大人よりも動きます。
塾の順位がどんどん下がりますよね。だから、早めに決めて塾の時間や勉強の時間は確保しておいてほしいのです。
私は美容師になりたいから専門学校でいいから、塾には行かない!なんてケースも多いです。でも、学校の成績で専門学校の入学が有利になるとしたらどうですか?しかも、難しいことを習う高校で一人でできますか?就職希望の方も一緒です。企業からオファーが来る高校もあります。その際に出欠と成績は見られます。平均評定3以下か~”(-“”-)”とか、遅刻年間150回か~”(-“”-)”とか。企業としては、ちゃんとした子がほしいのです。高校で成績を取ることはどの進路であっても重要となります。
だから、高校でも塾は必要なんです。進路に沿った塾選びをしましょう。
大学の選び方
大学進学が昔よりも多くなってきているので、今回は大学の話をメインにさせて頂きます。大学は、学部と学科を持っています。〇〇大学◇◇学部△△学科といった具合です。学部はカテゴリーです。学科は専門性。実例をあげると、青山学院大学経営学部。ここは経営のことを勉強する学部です。その中に経営学科とマーケティング学科に分かれます。どちらか1つに所属し、専門分野を突き詰めます。
経営に行ってもマーケティングに触れる機会が多いでしょう。しかし、理系の場合はより専門性がたかくなるので、要注意です。
大学を選ぶ際に、名前で選ぶと失敗するケースが多いです。大学では専門分野を突き詰めていくので、興味のないところに入れば、大学4年間しんどい思いをするわけです。例えば、青山学院大に行きたい!渋谷のキャンパスに憧れる!!学部とかはどこでもいい!という子は毎年一定数います。文学部フランス文学科に入学が決まりました。その瞬間は幸せですよね。でも、入学してからはどうでしょう?!フランスに何も興味のない子がフランス語を勉強し、フランス文化について学ぶのです。
新しい世界が待ってると言うと聞こえはいいですね。興味が湧いてきて、はまるかもしれません。でも4年間そうならなかったら…。単位とれるか?!卒業できるかな?!
そうならないためにも、自分の興味を持つものは何かを知っておくことが大切です。じゃ、決めて!と言われて決めるものでもありません。自問自答してください。
文系?理系?文理? → 学部 → 学科 → 大学
の順番で探してみてください。
高校3年生以外はまだまだ絞らなくてもOKです。大まかなことを決めておくといいでしょう。多くの高校2年生は夏休みの宿題にオープンキャンパスに行くというものがあります。候補は何個あっても構わないです。ただ、少なくとも文系か理系か、学部の候補は決めておきましょう。
大学受験方法
受験方法
最低限学部まで決まったら、次に決めることは、大学の受験方法です。受験方法により、対策が大きく異なります。なので、早めに何で受験するかを決めておきたいところです。そして、方法はざっくり、3種類。
- 一般受験
- 学校推薦
- AO推薦
高校3年生になり、受験が始まる順番は、
学校推薦 → AO推薦 → 一般受験
になります。推薦系で万が一残念な結果になってしまっても、まだ一般受験にてトライできます。
しかし、対策が違うので下記でじっくりみてみましょう。
一般受験
昔ながらの受験です。私が学生の時は、ほぼほぼ全員一般受験でした。現在は様々な方式で一般受験が行われています。各学校により異なるので、詳しい説明はしませんが、試験を受けて、上から順番に合格がきまる方式だと考えてください。
ですから、必要なものは学力です。どのランク帯であれ、学力があれば合格します。学校の内申は一切関係ありません。欲しいのは当日の点数です。そこをどれだけ上げていくのかが、受験までの課題になります。極端の話をするならば、学校は最低限にして、学力を伸ばすことに徹することが合格の近道です。それと同じことをしているんが、浪人生ですよね。
最近の状況としては、定員が減らされています。全国区でしかも多学年が受験するにも関わらず、定員が減り、合格しにくくなっています。頼れるのは自分の学力だけですね。
なので、一般受験に必要なものは学力です。
学校推薦
学校推薦は、大学から高校へオファーが来ます。高校の成績優秀者に合格の枠(その大学を受ける権利)が渡されます。試験をちゃんとする大学もあれば、面接だけの大学もあります。多くは、面接+小論文ですね。コロナの関係で何もなしの大学もありました。
時期としては、夏に募集をし、秋に合格が出ます。必要なものは、高校1年から3年の夏までの学校の内申です。その内申の平均値を出し、学内で競争をし、申請をだした成績上位の人から受ける権利をもらえます。基準値を超えていれば申請可能です。
〇〇大学◇◇学部△△学科1名 → ☆☆高校 平均評定4.2。といった感じですね。この場合は平均評定4.2ないと受験資格がないということです。
大学からのオファーなので、めったなことがない限り残念な結果にはなりません。ということは、学校の成績をちゃんと取れれば、合格の可能性が広がるということです。しかも、近年は、合格の枠が広がり、大学に行く近道とも言われています。
ただ、難しいのは、1年生の成績から全部入るという点です。頑張り続けることが大切です。最初から、進路を大学に焦点をあてていないと、狙えないものになります。大学によって基準値が違うので、諦める前に確認が必要です。
秋に受験が終わるのは、嬉しいですよね。
AO入試
AO入試のAOとは、アドミッション・オフィスの略になり、入試管理局という意味です。
大学のアドミッションポリシー(大学が求める理想の学生、育てたい学生像)に照らし合わせて合否を決めるという方式です。昔の一芸入試のようなものと思ってもらえればいいと思います。文部科学省的には詳細な書類選考と時間をかけた面接で能力、適性、学修に対する意欲、目的意識を総合的に判定できる入試方法、とされています。
書類選考では、各大学のアドミッションポリシーに自分が、いかにマッチするかを志望理由書や高校生活で頑張ったこと、自己アピールで書きます。大学側がそれを審査するわけです。後日試験があります。
試験方法は大学により大きく異なります。よくあるものは、
- 面接
- 学力試験
- 小論文
- 大学の講義を聞いて、その講義のレポートやディベート
など色々なものがあるので、大学の要綱をチェックしておきたいところです。学力を必要としないケースも多く存在するので、最近は懸念されていますが、高校生にとっては大学合格のチャンスが広がっていると思うと嬉しいですよね。
夏ぐらいからエントリーが開始され、試験は秋から年内にかけてが多いです。何回か実施されている学校もあるので、1度残念な思いをしても、諦めず2回目を応募することが可能です。年内に受験が終わるのは嬉しいですよね。
難しいところは、合格基準がない点ですね。一般入試は毎年の合格ラインはある程度見えますし、学校推薦は取れた時点で勝ちが見えてきます。AOの場合は、大学が基準を設定しているので、外側からは推し量れないものがあります。でも、チャンスなので、とりあえず応募しようかな?!という高校生は毎年一定数います。
塾の種類
塾の種類
前項でお話ししたように、受験の種類によって塾の強みが変わってきます。適切な塾を選ぶには、準備として、ある程度の「自問自答」で出した答えが必要になります。受験方法により叩く門が変わるのです。そこを理解しないと失敗したと思ってしまいます。
高校生が通う塾としては以下のものが挙げられます。
- 予備校(集団)
- 個別
- その他
中学の時と変わらないじゃんと思われるかもしれませんが、内容は全然違うので是非読んでみてください。
予備校
一般受験に対応した塾です。特化した塾と言ってもいいでしょう。大学受験の内容を行います。なので、学校の定期試験対策はやらないとみたほうがいいでしょう。基本的には質問対応は受け付けていません。ということは、自分でなんとかしないといけないのです。
予備校に行きたい高校生は多いです。大手予備校はそれだけ知名度が高いですからね。しかし、自分で前に進んでいくことができない高校生には厳しい世界です。推奨されているのは、授業を受ける前に、予習をすること、授業後に必ず復習することです。自分で勉強ができないとついていけません。
形態としては、集団講義と衛星授業に分かれています。集団講義は先生が来て、授業をする馴染み深い形。しかし、先生は常駐していないため、質問対応ができないです。衛星授業は、有名講師のDVDを教室で視聴する形。自分の時間で受けられるのですが、DVD視聴ですので、眠くなる高校生は多数います。当然こちらも質問は受付ておりません。
素晴らしい点は、各大学の出題傾向をプロが診断し、講義に反映されている点です。予備校以外の塾ではできないことを毎年やってくれます。有名大学は全て網羅してあります。
価格帯は高めです。高校3年の1年間で平均90万円~120万円と言われています。時間単価ではなく、1講義いくら、という形です。高校生は受ける科目も多いのでそう感じてしまうのかもしれません。レベル別で別れているので、実力がつけば次の講義が待っています。金額単体だけ見ると高いのですが、価値としては安いかもしれません。大学受験のプロのノウハウをお金で買えるわけですから。
個別
学校対策、受験対策の両方受けることができます。生徒の希望に合わせたカリキュラムを作ることができ、時期にあわせて両方の対策を練ることができます。学校推薦を狙っているのであれば、個別が一番フィットしやすいでしょう。高校生はテストが2か月おきぐらいでやってきます。なので、メインは学校対策になります。高校3年生は生徒の受験方法によりやる内容が変わります。
個別の一番おいしいところは、ここにあります。生徒別でやる内容が変えられること。生徒にとっては嬉しいですよね。
高校生の個別の価格帯は、約40万~70万円と言われています。中学の時より安くなっています。それは、教科を絞るからです。英語はお願いしたいけど、現国と日本史は自分でもできる。こういうように、教科を絞りながら通塾できるので、塾代は抑えられます。
講師はプロではなく、大学生が多いです。ということは、プロに比べると格段に教務力は落ちます。ししかし、大学受験を突破した猛者たちです。しかも最近突破した人たち。どういう工夫をして勉強したのか、大学とはどういうところなのか、などの生の声を聞けるチャンスでもあります。成績の取り方、単語の覚え方などは、プロの講師よりも素直に心に響くことでしょう。
その他(読み飛ばしOK)
特殊な塾のことです。あまり一般的ではありません。なので、読み飛ばしても問題ありません。
例えば、美大に進みたいのであれば、学力試験の他に技術面を見る試験があります。デッサンなどですね。そういう技術面に特化した塾もあります。他には、体育大に進みたい!となれば、体力測定の試験があります。そういうものを強化する塾もあります。医療系に強い塾もあります。医大コースと看護コースに分かれており、サービス内容はそれに応じて違います。
大学には色々な学部学科があります。それに対応した塾も存在します。中学生編で見たその他と性格が異なるものです。さらにニッチなサービスだとも言えます。
入塾までの流れ
流れ
基本的な流れはあまり変わりありません。
問い合わせ → 面談 → 体験授業 → 手続き → 入塾
ですね。予備校の中には、体験授業ではなく、クラス分け模試の場合もあります。講義を受けられるのは入塾してからとなります。どこの塾に問い合わせるのかは、もうあなた次第です。どの受験方法で大学に行くのかをある程度決めないと無駄な時間を過ごしてしまうかもしれません。
注意したいこと
進路が定まらない…。決められない…。なんてことは普通のことです。将来が見えないのは誰だって一緒です。だから、何をやりたいか、何に興味があるかを模索しましょう。
これは意識しないと見つかりません。探そうとすること、調べることが大切です。
途中で変わったっていいじゃないですか!そういうもんですよ。白米は高校の時に自分が靴屋になることは1回も夢見ていません。その後塾の先生になるなんて、誰が想像したことか。。。途中で色々変わるものです。不安にならなくていいです。人生は1回きりなんで、やりたいことをやりましょう♪
色々な可能性を持っておくために、学力や成績は非常に大切です。途中で変わったとしても、学力や成績が下支えしてくれます。だから、やりたいことをやるために、成績は取る!
まとめ
今回は大学受験からみた高校生の塾選びの悩みについてのお話しでした。
大学受験自体がお父さん、お母さんの時代とは違うので、適切なアドバイスができなかった方も、これで子どもたちにアドバイスしてあげられますね。また、高校生も自分と対話して、適切な答えを見つけられますね!
では、今回のまとめに入ります。
・中学の塾選びと高校の塾選びは根本が違う!
→中学は定性と定量の両方で成績が取られるが、高校は定量がメイン。
・大学受験の仕方で塾が変わる
→・一般受験なら断然予備校
・学校推薦やAO推薦なら、個別
・特殊な学校、学部はそれ用の塾へ。
・何があってもいいように、日々の成績はしっかりとろう。
→専門学校でも就職でも成績を持っておくと有利!!
以上になります。参考になった方は、是非友達にも教えてあげてください。SNSなどで、シェアしていただけるとありがたいです。ありがとうございました。