はい、こんにちは!白米です。
うちの子本当にやる気なくて…。誰かスイッチ押してくれないかしら…
塾の入会面談(入塾前の面談)をしている時に、ママさんたちがよく口にするフレーズです。
ママさんセリフランキングでも常に3位以内に入るセリフですね。お子さんのやる気のなさに嫌気がさしてませんか?
でも、もしかしたらそう仕向けたのはお母さんかもしれませんよ?!
今日はそんな悩みを解消したい!
魔法の言葉で気持ちを変えていきましょう。ほんのちょっとのことで色々状況が変わってくる行動と言葉、教えちゃいます。
今日の話は、やる気が感じられないお子さんを持つお父さん、お母さんがメインになってきます。が、実は大人にも有効です。いまいち気が乗っていないと感じる部下をやる気にさせることもできます!なので、今日めっちゃ読んでほしい人々は、
- 子どものやる気に不満を持つママさん
- 最近子どもと距離を感じるパパさん
- もうちょっと仕事に精を出してほしい部下を持つおっさんたち
- 生徒が宿題やらなくて、ちょっとイライラしてる塾講師の先生
では、はじまり!
やる気って…
やる気とは?!
はっきりと言いましょう!
やる気、モチベーションとは、自分の内側から湧き上がる感情です。
とある塾さんのCMで「スイッチ押します!」ってありましたが、先生が押しちゃってる。。。
感情は、他人が直接操作できるようなものではありません。
じゃ、やる気のない子は、自分から上げない限り、上げられないじゃん!
そうなんです。他人にはどうすることも出来ません。そこを正しく理解しましょう。
だから、お母さんは、お母さんができることをやりましょう。
それは、お母さん自身の感情コントロールとやる気が上がりそうな環境に変えてあげればいいんです。お母さんの感情はお母さんのものなので、自分でコントロールできます。
そして、子どもの感情は子どものものなので、他人が操作するなんておこがましい。。。
だから、環境を変えるんです。やる気が上がる環境で過ごすことで、やる気は徐々に上がっていきます!
でも、環境を変えるって難しいでしょ?!ええ、難しいですね。
でも、時間をかけず、簡単に変わる方法があります。
変えるのは、お母さんの意識と言葉です。
相手が変わらないなら、自分を変える方がはるかに楽ですよ!
求めすぎ?!
お母さんは、どこで子どもがやる気ない!と判断したのでしょうか。
ま、大人からしてみれば、あると言い難い状況を子どもが作りだすんですけどね。
お母さんがそう判断することは、大人として正しいんです。
でも、それは、反抗期でお母さんに甘えているだけかもしれません。外では意外としっかりやってくれているかも?!
お母さんは大人として、どういう状態が正しい姿かを知っています。
それは、自身の経験だったり、周りのお子さんをみての憧れだったり。
それと比べて、うちの子は…となるわけです。でも、子どもたちは、お母さんの経験をしてないんです。だから、比べられても困ったちゃう。
子どもたちだって、どういう姿が正しい状態かは、もちろん知っています。
でも、それには、気持ちと体力がついていきません。お母さんに求められれば、求められるほど逃げていきます。「カリギュラの原理」と一緒です。
カリギュラの原理とは、ダメと言われたら余計にやりたくなっちゃうアレです。
昔話でもありますよね。「鶴の恩返し」。
恩を受けた自分の羽を使い、鶴が機織りをし、恩返しをする。でもその時にいうのです。「絶対に中を見てはだめですよ。」そんなん言われたら、見ちゃうでしょ。
日本神話などに数多くみられる物語の多くの失敗例はこちらですね。
「見るな!」って言われてるのに、見ちゃうからイザナギはイザナミに黄泉の国中を追いかけ回されるのです。
実はこれと一緒で、お母さんの希望を伝えれば伝えるほど、逆の方に傾きます。
例えば、テスト前。
ゲームばっかりやってるA君。お母さんは、焦りとイラ立ちから言います。
「勉強しなさい。やらないとダメでしょ!ゲームばっかりして…」
A君ママの言うことは、ごもっともです。大人なら言っちゃいますよね。
でも、子どもの心理的には、現実逃避の真っ最中なんです。そんな時にそんな言葉かけられても、 厳しい現実を突きつけられ、余計にやりたくなくなる。。。
しかも、立ちはだかるママは、めっちゃ切れてる…。もう目の前のことからどう逃げようとしか考えていません。
現状は、その繰り返しです。では、どんな時にやる気が減退していくでしょうか。
子どもたちがやる気をなくす瞬間…
やる気が減っていく状況
前提としては、勉強にやる気ある子の方が少ないという事実。
でも、隣の子は勉強にやる気あるわよ?と隣の芝が青く見えることもありますよね。
ここには、目標と精神年齢が関係すると白米は考えています。
目標設定が上手くできていると、やる気になります。
目標というと大きく感じるかもしれませんが、大きな目標にすることはありません。
最初は小さく、どんどん大きくすればいいのです。ほんとに小さくで構いません。
机に10分座りましょう。とかでもOK!それが、できたら15分。20分。30分。と伸ばしていけばいいのです。30分できた時に、欲を出してきますから。きちんと止めてあげてください。
精神年齢は、特に男子が多いでしょう。男は逃げます。
つらいことから逃げがちです。
なんやかんや理由を付けて逃げるのです。
お母さんは女性なので、理解できないでしょう。目の前にやらなきゃいけないことがあるのに、逃げる男…。それは精神年齢がまだまだ幼いのです。
中学生の面倒なところは、体も大きくなり、知恵もつけるが、心は5歳児のままなんです。
そのGAPにお母さんは気づかず、求めます。イライラするしね。言っちゃうのは仕方ない。。。
言わることで拍車がかかるんですが、その中で子どもが、逆を向く瞬間をまとめてみました。
決めつけ
やってないでしょ!と「決めつけ」から入ると子どもたちは防衛本能が働きます。
それは、過去のことに限らず、未来のことも同じです。
「このままなら、いい成績なんか取れるわけない!」子どもは思います。
「取れないなら、頑張る必要ないじゃん。やっても取れないんもん。」ってね。
ほら、面倒くさいでしょ。。。
お母さんはお母さんの経験から、もっとやらないとダメと分かってるから言うわけです。
でも、お母さんは、子ども本人ではないのです。別の人間である認識をしましょう。家族だからといって、何を言ってもいいわけではないのです。
マイナス表現
先程も出てきました、 「このままなら、いい成績なんか取れるわけない!」 。
取れない宣言をされるわけですから、やる気が上がるわけない。
言われて悔しくて、何クソ根性で今から何とかしてやる!と思う子ならいいんですけど、そもそも、やる気なくて逃げてる子にそんな根性存在しているのでしょうか?!
マイナス表現は、良い結果を産みません。
なぜなら、言われたことを脳がイメージするからです。
もう敗北を子どもの脳内では、形成されてしまいます。
google検索で画像を探してみてください。点数が上がっている画像は出てきません。
それを植え付けたのは、発信したお母さんです。
言いたい気持ちはわかりますが、出てしまった言葉は取り消せません。
印象に残っている話をします。「呪い」です。
言葉には力があり、呪いがかかる。「言霊」ですね。
成績が取れない呪いをお母さんはかけてしまったのかも?!
因みに、最初の呪いは、「名前」だそうです。
子どもが受け止められない事実
お母さんから見て全然でも、子どもは子どもなりに頑張って、自信があったけど、結果は惨敗だった時。
その事実をお母さんの中でちゃんと認識できていなかったら、子どもにとって心無い言葉をもらうでしょう。よくそれで自信持てたね…と思うかもしれませんが、意外と本人たちは真面目に考えているかもしれません。
甘く考えすぎて笑っちゃうかもしれませんが…。
このように、大人と違って色々未熟なんですよね。
でも求められているラインは大人と一緒。
それをやっている子がいるんだから…と言われたらそれまでなんですがね。その子は、そういう教育をされてきたんでしょうね。
でも、まだまだ諦めるには早いです。
人間いくらでも変われる!そのための環境作りしてみませんか?
やる気UP⤴その1 受け入れる!
傾聴
まずは、聴きましょう。聴くだけです。
色々言いたいこと出てくると思います。でも、そこはじっと我慢。
傾聴とは、こちらの思うことや考えていることは、一旦隅に置き、相手の言葉を聞き入れることです。
効果としては、まず決めつけがなくなります。
先入観なく、そのままを受け入れるわけですから、「どうせ、やってないでしょ?」がなくなりますので、相手は話しやすくなります。
話しやすくなったら、そのまま聴いてあげてください。
受け入れる姿勢です。
承認
傾聴に対してのこちらの返答は、承認で返しましょう。
どんなにくだらないと思ってることでも相槌をしてあげるのです。
相槌は聞いているサインです。
より相手が話しやすくなるはずです。「うん!うん!」と笑顔で聴いてあげるんです。
それだけでも成立します。
相手が乗って来たら、相槌のこちらの声も大きくしてみましょう。より話しやすくなるはずです。こちらも傾聴と一緒で受け入れの姿勢です。
どちらの技術もそうですが、まずは受け入れることが大切です。
受け入れることで相手の防衛本能を刺激することなく話をしてくれます。
それが続くことで、話を聞いてくれる人という認識を持ってもらえます。
傾聴も承認もコーチングというスキルの一部です。気になる人は調べてみてもいいかも。
勉強の前に聴く
勉強しなさい!と言いたいけど、まずは相手が好きなことを聴いてあげてください。
子どもだって勉強しないといけないことだって分かってます。そこまで幼児ではありません。
例えば、ゲームの話。
お母さんは詳しくないので、大して面白い話ではないかもしれません。
でも、興味を持って話を聴いてみてください。実は、すごく難しいことをしているかもしれません。
お母さんに同じことができますか?
だから、どんなことをしているかをよく聴いてみるんです。
ゲームも勉強も本質は同じと考えてみてください。練習量が多いから難しいことができる。
色々考えてやってるから難しいことができる。その質をどう勉強に持つていくか。。。
まずは聴いてその質を見極めてください。
量の話は過去にも記事にしてあるので、よかったら読んでみてください。
勉強の前にそういう話を聴くことで、ちょっとお母さんの話も聞いてみようかな?!ってなったらもうけもん。
やる気の新芽が出てきています。
お母さんが思ってることなんて、子どもたちは分かってます。
思いっきりゲームの話で盛り上がったわけですから。
やる気UP⤴その2 プラスの言葉 !
リフレーミング
マイナスの表現を、プラスの表現に言い換えて話してみましょう。
理由は、先述しましたが、やる気をUPさせたいのが目的ですから、マイナスの表現では役不足です
。そこで使うのが、「リフレーミング」です。
リフレーミングとは、物事を見る枠組み(フレーム)を変えて、違う視点で捉え、言い換えることです。
例えば、長所と短所は表裏一体です。
「口うるさい」という短所は、「世話好き」に変換できます。
「飽き性」なら「気持ちの切り替えが早い」。
このように、そのまま使うと短所に聞こえる言葉でもプラスの表現を使うことで相手の気持ちに変化が出てきます。
狙いとしては、プラス表現で子どもの自己肯定感を高めることです。
マイナス表現は、どんどん子どもを萎縮させます。
視野も狭くなるのです。自己肯定感を高め、チャレンジできる心を作りましょう。
失敗してもいいじゃないですか!失敗は成功という目標の途中にあるものですから。
日頃からプラス表現で高めよう、自己肯定感と自尊心!
自分ならやれる!失敗しても挑戦しよう!と思えれば、確実にやる気は育ってます!
やる気UP⤴その3 希望を持続させる !
失敗から逃がさない!
評価を前にすると、どうしてもいつもの力が発揮できないものです。
ゲームや絵を描く、難しい本が読める、などその子その子の特技は色々あります。
子どもはそれを特技だと思っていなくても、認めてあげることが大切なんです。
それって最初から上手くできましたか?練習しましたよね。
テストも一緒なんです。
評価が付くものを前にすると、緊張して失敗してしまう。よくあることです。
ちょっと勉強しただけで取れる程甘くないんですよね。
だから、気持ちを折らないようにしてあげることが大切なんです。
少しでも努力した結果が出れば、それを承認しましょう。点数が低くても、漢字が前よりも書けるようになったね!とか。
そのレベルで褒めるの?ってことでも、肯定してあげてください。
R君という生徒がいました。テストになると緊張し過ぎて、集中できない。
毎回テストが悪いことに、お母さんは悩んでいました。
でも緊張していることを本人は、お母さんに言えなかったんです。テストの度に怒られてたので、萎縮しちゃってたんです。
でも、彼には特技がありました。ゲームが上手なんです。
大会にエントリーするぐらい上手。ゲームの大会では緊張しないんですって。
定期試験よりも大きな大会ですよ?!上位には賞金が出ちゃうような。
白米は面談しました。
- 白米:何で大会では緊張しないの?
- R君:毎日やりこんでるから、大体相手がどういう手で来るか分かるんだよね。
- 白米:練習量半端ないんだね。すごいじゃん!失敗したりする?
- R君:毎回失敗だらけだけど、クリアできた時が一番気持ちいいんです。
- 白米:失敗しても挑戦し続けるのって偉いよね。でもさ、それってすごいヒントだよね。実はテストも一緒なんだよ?!
- R君:そんなわけないじゃん。テストは、悪かったら怒られるもん。
- 白米:テストで出る問題をちゃんと攻略すれば、当日緊張しないで済むんじゃないかな。ゲームの攻略の方がよっぽど難しいことしてるよ?!
- R君:それは先生だからでしょ?!
- 白米:先生はそのゲームできないもん。R君はすごいことしてるんだぜ!いっぱい練習してさ。次の大会もでるんでしょ?頑張ってよ!ま、テストの攻略も一緒にやろうな。いっぱい練習しようぜ。
- R君:ま、頑張ってみる。
こんな感じでした。毎回の遅刻は直らないR君でしたが、数学の点数は上がりました。
1回話してどうこうできるもんでもないので、根気よく話して、次に繋げる話をしていくしかないですね。
根気は必要です。
やる気が出てきたら、目標設定をしましょう。
目標に向けて頑張る姿勢が見られれば、やる気なし太郎は卒業です。
ただ、話せる環境と子どもの自己肯定感が高まっていないと目標設定は無意味です。本人の気持ちが一番大事ですからね。
3つの行動はコーチングの技術です。
コーチングという技術があります。
日本コーチング協会が監修していますが、傾聴も承認も目標設定もコーチングの技術の一環です。
もしご興味ある方は調べてみてください。
白米の記事にもいくつか登場します。
是非参考にしてみてください。
まとめ
今日は、やる気UPの話でした。
やる気なくて困ってるお母さんも実践して頂けたら、徐々にやる気を伸ばしていけます!
では、おさらいしていきましょう。
- やる気UP大作戦!~やるべき3つのこと~
- ①受け入れる!
- →傾聴と承認を使って、子どもが話し易い環境作り。
- ②プラス表現で自己肯定感UP!
- →リフレーミングで短所を長所に。
- ③希望を持続させる!
- →根気よく、勇気付ける。
如何だったでしょうか。環境を変えてやる気UP!場所もお金も何もいらない。
自己肯定感を高め、自分からやりたくなる環境作り。始めてみませんか?
参考になったら、ママ友にも教えてあげてください。
プラス表現が飛び交うママ会はちょっと見てみたいです。
拡散お願いします!
では、また。