はい、こんにちは!白米です。
この前、友人から聞きました。友人の会社の会議の時に、メモを取っている人が少なく感じた上席者が、「皆さん、メモを取りましょう。」と注意したそうです。友人は嘆いていました。そんなことを言われないとやらない集団に属してるんだ。。。って。
会社内の状況が分からないので、何とも言えませんが、会社の会議で注意される内容ではないことは、確かですね。
でも、メモを取れない人が多いんですよね。若年層になれば、なるほど多くなると感じます。白米セミナーに行ったり、前で話す機会もあるのですが、メモを取っていない方は存在します。せっかくの時間がもったいないな~と感じます。
また、中学生や高校生の授業をやっていて感じていたことを思い出しました。成績の高い子の習慣として、授業中にメモをよく取っていて、吸収しようとしているように見えます。逆に、成績の取れない子は、そのまま聞き流しているケースが多いと感じます。
そして、その子が大きくなり、社会人になると、メモを取る習慣がないまま、大事なことを把握できなかったり、同じミスを繰り返したり、忘れてしまい、約束不履行をしたり、考えがまとまらずに行動してしまう大人になってしまうかもしれません。
そういえば、こういう風にメモを取りましょう。メモの取り方の練習をしましょう。って学校でも塾でも大して教わらなかった気がする。自然と身に着けていたものだったな。と。でも、できない人が目立つことも事実としてある…。
じゃ、小さいころから練習させれば、習慣としてメモを取ってもらえるんじゃないかな?!大人になっても困らない!ここから年代別に話をしていこうと思います。まずは、小学生編。
ということで、はじまり!!
メモを取るメリット
①大事なことを忘れない
備忘録ですよね。忘れないための努力。忘れてしまっても大丈夫な保険。として、メモは存在します。
人間は誰しも忘れてしまう生き物です。また、記憶を自分に都合の良い状態にしてしまう生き物でもあります。それは、エビングハウスの忘却曲線からも証明されています。
右の図を見て頂いて分かるように、1時間後から忘れていくんです。成績が上がらない子がよく言う口癖は、メモ取らなくてもそれぐらい覚えておけるから、大丈夫!です。大丈夫だったら、成績は既に上がっているはず。
何も大丈夫じゃない…。忘れちゃうんだから、思い出せるようにメモしておこう!見返すことってめちゃくちゃ大事なんですよね。
②大事なことを掴み取る
メモを取る時のシチュエーションは、人の話を聞いている時が多いのではないでしょうか。話の中から大事なことを選び、自分のノートに書き、保存しておく。
優しい先生は、言いますよね。「ここテストに出るぞ!」と。覚えておく部分を指定してくれる。
大人になると、そんなことは言ってくれません。自分でキーワードを引っ張り、自分のメモとして保存するわけです。小さいころからメモを取る癖がある子には、大事なことを掴み取る力が育ちます。大事なことを掴み取れるということは、傾聴力と国語力の強化にも繋がります。
キーワードだけをメモしておいて、後日そのキーワードを繋ぎ、復元することができます。記憶の改ざんされることなく、再現できれば自分のものになっていますよね。やっぱり国語力ですね。
大事なことを掴み取り、練習する。何度も練習をする。これって、「復習」ですよね。メモは復習する際に重要なツールなんです。そして、もう一つ。メモを保存しておくことが大切。また、その保存されたメモを見返しやすくすることが大切です。整理整頓能力が要求されます。
③思考が広がる
大事なことを受け取り、保存することができるメモ。メモは、過去のことを記憶しておくツールだけではありません。あなた次第で、未来まで創造してくれます。過去の自分が書いたメモから、自分なりに落とし込み、次の行動を考えることができるのです。
トーマス・エジソンは皆さんご存じですよね。発明王です。彼は、実はメモ魔だったんです。エジソンは生涯で300万枚のメモを残しています。それは、発明に関する内容だけではありません。日常のことやアメリカンジョークなど内容は、多岐に渡ります。
思いついてメモをし、それを実践し、またメモをし・・・を繰り返した結果、発明王と呼ばれる人になったんですね。思考したことをメモし、そのメモが更なる思考を生み出していく。素晴らしいですよね。ドキドキします。
実は、トーマス・エジソンは、アインシュタインに憧れていました。アインシュタインもメモを多く残した偉人ですよね。余談ですが、昨年11月のニュースでこんなん出ていました。
金額にも驚きです。だって、メモだぜ?!内容が内容だけどさ…。偉人でも忘れないように、書き留めていたんですよね。天才でもやっていることなら、凡人の僕らもやろうぜ。
メモをどう活用するかは、あなた次第。捨てるのか、後日再考するのか。でも、思考したことを記録し、それを基に次の思考が積み重なっていくことって素敵なことだと思いませんか?それがどんなにつまらないことでも、頭の中が整理されていく感覚を味わうことができるはずです。
メモの取り方
さて、メモの有用性はご理解頂けたと思うので、実戦的なメモの取り方の話をしましょう。
あくまでも今回は、小学生編ですので、小学生が実際に運用することを想定して書いています。ま、大人がやっても効果はあるものだと思いますが。
日付、時間を記入する
実は、これ、忘れがち。シチュエーションを思い出すために必要なものです。「日付」と「時間」。
これを書くだけで、いつ聞いた話なのかが分かります。特に小学生の場合は、語彙が少なく、表現も豊かでないため、お母さんに伝わりきらない場合があります。そんな時、お母さんは「この子は国語が弱いかもしれない。」と判断してしまうのです。
ちょっと、待った!何も訓練されていなければ、弱いかもしれない。でも、メモを見たら、お母さんにも通じる可能性があるのです。メモを見て、何を言いたいか理解したら、お母さんはもう一度お子さんに言ってみるように練習させてみましょう。
今すぐにはちゃんと表現できないかもしれませんが、練習すれば、先生の言葉を再現できるようになるでしょう。日時を記入することで、いつの、何の科目の話なのかがわかり、お母さんと話をする共有材料になります。是非「今日学校で何があった?何を学んだ??」の何気ない会話で使ってほしいですね。
社会人デビューしたら、日時を書くことは当たり前です。小さい時から訓練しましょう。
キーワードを切り取る
一字一句メモをすることは不可能ですし、無意味です。話されている文章からキーワードを抜き出しましょう。
重要なキーワードを残すだけで何を話されたかを思い出すきっかけになります。余裕があるのであれば、そのメモの横に次の行動や大事だと思ったことを書き留めておくと、より完成されたメモができあがります。
青書する
話しながら聞いたメモは、キーワードだけだったりします。そのままにすると、何だったっけ?何書いてんだろ??ってなりかねません。
清書を強くおススメします。
清書をすることで、残念ながら時間は取られてしまいます。しかし、清書することで、「復習」となります。忘れないうちにメモを基に、先生の話を再現しましょう。メモしきれなかった場合でも、こういう話をしたな~と思いだし、メモを補填できる可能性があります。
その日のうちにやるのがベスト。エビングハウスの法則を思い出してください。人は、忘れていく生き物です。忘れない努力をするのもいいのですが、思い出すことに時間を使うほうが有効的かもしれません。
家庭で練習する
大事なポイントを押さえる
話を聞く
幼稚園の先生からもずっと言われる課題の一つですよね。「人の話を聞きましょう。」
メモを取ることに必要なことは、人の話を聞きとることです。ここから始まります。話を聞き、その人が言う大事なことを掴み取り、忘れないように文字にする。
家庭でできる練習方法としては、お母さんが話すことに対し、文字にしてもらうことです。
始めは短文から。例えば、
と、お母さんが言うとします。その時にキーワードを掴み取る練習をしましょう。
単語としては、「今日、雨、明日、晴、明日、洗濯物、多い、夕方、手伝い」の単語が書ければOK。
次に、口頭で要約して文章にしてもらいましょう。
「今日は雨で、明日は晴。だから洗濯物が多い。夕方に手伝う。」と言えたらバッチリですよね。
慣れてきたら、文章を長くし、メモを取らせる癖を定着させましょう。
大事なことをまとめる
先ほどの例題で大事なことは何だったでしょうか?
そう、夕方に手伝いをすることですよね。その答えを口頭で構わないので、言ってもらいましょう。
その人が何を言いたかったのか、自分の主観ではなく、相手の立場に立つことの練習にもなります。主観で動かず、空気を読める子の誕生です。大人の第一歩ですよね。
メモから大事なことを抽出することの練習は、傾聴力と国語力が鍛えられます。
是非実戦してみてください。
文字を書く
丁寧な字を書く
字とは、人が読むものです。自分が読むから他人が読めなくてもOK!ではなく、自分以外の人が読める字を常に書きましょう。
大人になった時に、字が汚いことは、少し恥ずかしいものです。っていうか、恥ずかしく思ってもらいたい。昔、アイドルの子がTVのクイズ番組フリップに答えを書きました。その字があまりにも汚く、好感度が下がった…という話を聞いたことがあります。
美文字を書け!ではありません。丁寧に書いてほしい。汚くても丁寧に書かれている字は、読みやすいのです。特に男子。ちゃんと書こうね。
字を綺麗に見せるコツは、「バランス」と「大きさ」です。
字のバランスが良いと、それだけで美しく見えます。なので、漢字練習も覚えると共に、バランスを考えて書きましょう。そういうことを考えながら練習すると、覚えやすいです。英単語の練習よりもロマンがあります。
小学生にとっての問題は、字の大きさですよね。大きいんです。次の項で話をしましょう。
ノートの罫線を意識する
文字の大きさは、ある程度小さいほうがメモとして使いやすいです。が、小学生は男女問わず、小さい字を書くことに慣れていません。なので、無理に小さくする必要はありません。
大事なことは、文字の大きさを揃えることです。文字の大きさが同じであれば、それだけで読みやすい字になります。
書いているうちに、斜めになっていくのも小学生の字の特徴です。ここは、ノートの罫線を意識して文字を書かせてみましょう。それだけで、無駄に大きく、乱雑な文字から、揃ってる字に変化します。
自分でも他人でも、文字は読み易い方が絶対に良い!
自分だけわかればOK!なんて独善的な考え方ではなく、他人のために文字はあるから、面倒でも丁寧に書く癖をつけましょう。
キョクトウ・アソシエイツ 学習帳 中学受験OKノート 8mmマス 5冊組
これ、めちゃくちゃ便利です。8mmマス方眼なので、文字の大きさが揃います。さらに5mmではなく8mmなので、無理に小さく書くことないんです。タイトルは中学受験OKとありますが、別に中学受験はしなくてもOK。
文字の大きさを揃えることが目的なので、方眼は使いやすい!8mmでも無理だよ~。という方は、8mm×4マスの正方形で書くことから始めましょう。
グッズを使おう
メモ帳
メモをする用紙ですね。大きくても小さくても何でも構いません。ま、小さいほうが持ち運びしやすいので、小さいノートで罫線が広いものがおススメです。方眼ノートもいいですね。
キョクトウ 学習帳 カレッジアニマル 5mm方眼 B5 5冊束 クールカラーセット
方眼にするのであれば、文字の大きさのルールは決めたほうがいいかもしれません。マス目4つで正方形になるので、これで1文字。というように細かく指示してあげましょう。文字が揃い、美しく見えるようになります。
こういうグッズを使い、文字の大きさを揃えることで、将来恥ずかしい思いをしなくて済みます。
3色ペン
3色ペンと書きましたが、黒は基本的に使わないんで、2色でいいですね。
必要なペンの色は、赤と青です。
三菱鉛筆 多機能ペン ジェットストリーム 3&1 0.7 水色 パック
ジェットストリームは書きやすいですよね。お勧めです。小学生は細いペン先は使いづらいと思うので、0.7をお勧めします。力加減がまだわかっていないので、細いとペンが負けてしまいます。
赤は、大事なこと。青は、自分で考えたこと、思ったこと、自分で調べたことを書くとわかりやすいですね。
小学生のノート、いや、特に男子のノートは、黒一色な場合があります。それだと何が大事なのか分からないままになってしまいます。折角頑張ってメモを取っても、それだともったいない。。。
色分けをして、目立たせることを意識しましょう。
大事なことと丸つけだけに使える赤、思考を中心に書く青。それだけで、メモも華やぐでしょう。
まとめ
如何だったでしょうか?!実は簡単そうに見えて、奥が深いメモの世界。
小学生のうちからメモをとる癖がついたら、付随してついてくる恩恵がめちゃくちゃ多いことに気付いてもらえたかと思います。
その恩恵が、この先も練習することで、更に進化していくのです。
思考力、整理力、傾聴力、国語力、などなど。
進化していった先には、何が待ってるんでしょうね。ワクワクします。
次は中学、高校生編をやりますので、お楽しみに。
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では、また。