(前編)神奈川県公立高校入試制度変更!その驚きの内容と対策方法 の話

教育

はい、こんにちは!白米です。

先日神奈川県教育委員会から発表がありました、「神奈川県公立高等学校入学者選抜制度改善方針について」。皆さんこれ見ました?

結構衝撃的な内容でしたね。白米はびっくりしました。制度の変更に驚いたというよりも、今後生徒がどういう行動を取るべきかを明らかにしていることに驚きました。

まだご覧になられてない方は、良かったらこちらからご確認ください。

神奈川県公立高等学校入学者選抜制度改善方針について(PDF:379KB)

今日は、この話をしていきたいと思います。

前編では制度の変更点を、後編では変更された点での対応策を白米なりに考えたので、公開したいと思います。

決まった点とまだ決まり切っていない点があるので、『現段階の』という注訳はつけさせて頂くことをご了承ください。

では、はじまり!

変更理由

そもそもなぜ制度が変更されるのか?!

新しい学習指導要領において育成を目指す資質・能力が明確化されたことや観点
別学習状況の評価の観点が整理されたことを踏まえ、入学者選抜において評価・
判定に用いる資質・能力を再整理する必要があること

神奈川県教育委員会HP 神奈川県公立高等学校入学者選抜制度改善方針についてより引用

新学習指導要綱に則した入試に変更されるということです。

また、神奈川県教育委員会はこうも言っています。

入学者選抜において評価・判定に用いる資質・能力の検討に当たっては、新学習
指導要領における資質・能力の三つの柱や観点別学習状況の評価などを十分に踏
まえることが必要であり、今後、観点別学習状況の評価を入学者選抜においてよ
り効果的に活用していくことが考えられること

奈川県公立高等学校入学者選抜制度改善方針についてより引用

3つの柱とは、「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力など」「学びに向かう力、人間性など」を指します。この考え方に沿った入試制度に変更するという方針です。

制度変更時期

変更時期は令和6年度(2024年度)の入試から変更になります。

ということは、現状の学年でいうと、中学2年生です。

また、中学2年生の人は今年度(2022年度)で14歳になります。 まだ誕生日を迎えていないときは13歳です。 生まれた年は2008年(平成20年)です。 早生まれの人は2009年(平成21年)です。

それ以降の学年は、この入試制度が導入されるわけです。

変更内容

面接撤廃

全員が受験していた『面接』がなくなります。

10 分程度で実施している面接において、生徒の意欲を測ることはできても、新学
習指導要領で求められる日頃の学習に向かう姿勢(「学びに向かう力」)を適切に
評価することは困難であること

神奈川県教育委員会HP 神奈川県公立高等学校入学者選抜制度改善方針についてより引用

一部学校において、面接点が全て同じにするケースもありました。反対にめちゃくちゃ点差をつけて学校のアドミッションポリシーに照らし合わせた学校もありました。

面接時間は、10分~15分。聞かれる項目は、4項目~8項目。これらの質問から、その子の「やる気」や「意欲」、「やってきたこと」を確認する場でした。

それが撤廃されます。

ただ、全ての学校でなくなるわけではないようです。特色検査として残し、各校の判断で特色検査として実施します。特色検査として面接を実施する学校の発表は、2023年5月頃に発表になるようです。

今年の中3生は面接がありますので、気を抜かないようにしてほしいですね。そして、この夏に面接シートをある程度書くことができるようになっていると、後々楽になりますね。

面接シートの書き方は以前にもお話しましたので、中3生は参考にしてみてください。

中3生必見!面接シートの書き方と知っておきたい面接でのルール!!の話

選考が変更

現状の選考とは

1次選考

神奈川県公立高校入試の中には、「1次選考」と「2次選考」が存在します。

1次選考とは、定員の90%の人数を合格させるのですが、選び方が、

  • 内申点 中2学期末+(中3仮内申×2)/135点 →A値
  • 学力 英数国理社の合計点/500点 →B値
  • 面接 面接の点数/100点 →C値

学力重点校や技能実施校は、これら以外に特色検査が入り、4観点になります。

各学校により、3観点の比率が決められており、その学校が求めている人物像が見て取れます。

A値:B値:C値 =10(1000点)

となるようになっています。

例えば、大船高校は3:5:2。内申よりも学力重視。藤沢西高校は4:4:2。内申と学力が同じ比率。

1次選考は、バランスが求められます。学校のこともちゃんとでき、学力を高め、志望校に向けて頑張る。そんな中学3年間を過ごせたかどうか?!ですね。

2次選考

1次選考を決めた後に残る10%の枠を2次選考で決め直します。

その際の選考方法ですが、

学力 英数国理社の合計点/500点 →B値
面接 面接の点数/100点 →C値

1次選考の比率ではなく、2次選考用の比率に変わります。

先程例に挙げた大船高校や藤沢西高校の場合は、8:2。人気高の七里ガ浜高校の場合は7:3の割合で合計点数1000点を割り振り直します。

ということは、偏った見方をするならば、学校に行かなくても、学力があり、面接をパスできる子は、合格ができるということです。

実際、白米が塾長をしていた時に何人も2次選考狙いで受験させました。

学校に行っていても成績が付かないやんちゃ男子や、提出物を出してくれない無気力女子に対し、行きたい高校を考えてもらい、その高校に行くためにやる気を上げて勉強してもらう。

当日の点数をしっかり取ってもらい、行きたい学校に行く!ことを一緒に頑張りました。

変更点

1次選考

面接が撤廃されるので、比率が変化します。まだ各学校の比率が発表されていませんので、どうなるか分かりませんが…。

ただ、はっきりと言えることは、「内申」も「学力」もちゃんと点数を取らないと、勝ち残れないということですね。比率の配分により、高校が何を求めているかが分かります。その学校が何を求めているか?!これを理解して、中学生活を送ることが重要です。

内申と学力の比率の最大値が、8までいくんですから、恐ろしいですよね。今までは6でした。2:8になるかもしれない。点数取れない子は逆転できない…。恐ろしや~…。

2次選考

こちらも面接がなくなることでの影響を強く受けます。

2次選考自体はそのまま残るのですが、項目が変更されます。

内申の『主体的に取り組む態度』で選考されることが決定しております。

内申の観点には3観点存在します。

  • 知識・技能
  • 思考・判断・表現
  • 主体的に学習に取り組む態度

中3の観点別評価のうち『主体的に学習取り組む態度』を点数化し、選考に反映されます。

  • A→3点
  • B→2点
  • C→1点

9教科合計で27点満点。そして、比率に即して点数化されるわけです。

『主体的に学習取り組む態度』は独立した観点ではないところが注意点です。

本観点に基づく評価としては、「主体的に学習に取り組む態度」に係る各教
科等の評価の観点の趣旨に照らし、
① 知識及び技能を獲得したり、思考力、判断力、表現力等を身に付けたり
することに向けた粘り強い取組を行おうとする側面と、
② ①の粘り強い取組を行う中で、自らの学習を調整しようとする側面、
という二つの側面を評価することが求められる。

文部科学省HP 児童生徒の学習評価の在り方について(報告)より抜粋

ということは、定期試験や小テストの点数からも『主体的に学習取り組む態度』は取られるということですね。ちゃんと学校に行き、提出物やテストに対しての姿勢、授業中の姿勢などから評価されるわけです。

まとめ

大きな変更点は、

面接が撤廃されることです。

それに伴い、比率が大きく変わります。

また、2次選考には、『主体的に学習取り組む態度』が点数化され選考の対象となります。

この変更は2024年度、現中学2年生の代から変更です。

前編では、制度の変更点をまとめました。

後編では、変更点に対しての対策を白米なりに考察したので、お話します。

では、また。

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