伝え方講座第2弾!「伝えた」ではなくて、相手にどう「伝わった?!」が全て!の話

教育

こんにちは、白米です。

伝えたのに…。ってことで悩んでる人多いです。

部下に、子どもに、伝えたのに実行してくれない。

どんなに言葉を紡いでも、相手の行動が変わらない。どうして…。あんなに言ったのに…。

塾の先生をしていて、よく耳にします。

例えば、講師が生徒に「J君、今週は宿題やってきてね!お願いね。」

でも、翌週生徒のJ君は宿題をやっていない…。あんなに言ったのに…。

お母さんが娘に、「ちゃんと提出物だしなさいよ!」

でも、学校の面談で、「Hさんは、提出物が出てないものが多いんですよね…。」

お母さんの顎が、がーんと落ちて…あんなに言ったのに…。

上司が部下に指示を出したけど、遂行できない。

何度も同じことを言ってるが、ミスが減らない…。

「何回同じことを言わせれば気が済むんだね…」あんなに言ったのに…。

視点を変えましょう。

先日、こんな話がありました。

やる気のある部下が上司に、何回かに分け、様々な提案をしました。

結果は全部却下。

2回目以降は、話は聞いてくれるものの、面倒くさそうにされる。

何が悪いかを説明されず、部下には開示できない情報があるのだ!と。

何をしても却下。

それどころか、周りの人間に、力不足が分かってない。

と話していたのです。 その時に部下は、上司に失望してしまいました。

上司には上司の立場があるのと思いますが、部下のやる気を失わせたのは、上司の責任です。

上司の態度が部下を変えました。

実はどれも本質は一緒。

伝わり方」なんです。

今日はそんな話。今日のスターティングメンバーは、

  • 何度も同じこといっても聞いてくれなくて悩んでるお母さん
  • 生徒が宿題を一向にやらず、どうしたらやってくるか悩んでる講師の先生
  • 部下が同じミスを繰り返して、どうしたもんか…と悩んでる上司の方々
  • 気遣いができず、空気読めない上司のおじさんたち

色々な視点で話をしたいのですが、本質は1つ!

伝わり方」です。

では、はじまり!

大事なのは、「伝えた」ではなく「伝わった!」

伝わり方が全て!

上記の5つの例を見ても、全部共通しているのが、「伝わっていない…」どこで判断したのでしょうか。

そう、言った後の行動で「あ、伝わってないな」と感じる結果です。

でも、まずは言わないと始まらない。

そして、言った後、言われる側は頭では理解できても、行動に落としきれていません。

これでは、まだ伝わっていないのです。

言った側は、「伝わった!」をゴールにしなくてはいけません。

なぜなら、言う内容をやってほしいという目的があるわけですから。

だから、「言った!」という主張は、あまり意味がないのです。

それよりも、相手ベースに考えて行動しましょう。

また、相手が分かり切ってること(正論)で話してもだめなんです。

詳しくは、前回の内容をよんでみてください。

子どもや部下に正論で伝えるのは、無意味?!逆効果?!の話

相手のことを想いながら話すことは、重要なことです。

感情を言葉に乗せる時に、しぐさや目線、雰囲気で様々なことが伝わります。

今回はこれに注目しながら読んでください。

目的に立脚

先程も話したように、目的が重要になります。

目的に立脚されて行動を起こします。

感情から立脚されてしまうと、余計な一言が出てしまうので、注意が必要です。

目的に立脚し、感情を言葉に乗せて、相手を想いを伝えましょう。

目的は、相手に行動してほしいことにあります。

感情で立脚し、余計なことをしてしまうと、目的は果たされません。

それで「言った!」と主張しても無意味ですよね。

例えば、先程でも出てきた宿題をやっていないJ君。

講師の目的は成績を上げること。手段は宿題。それをやらせるためにどうすればいいか。

感情に任せ、怒ってもJ君のやる気は出ません。

むしろ、怒られたことでヘソを曲げ、余計にやらなくなるかもしれません。

実際J君は、講師のチェンジを申し出てきました。

白米は変えなかったんですけどね。

講師にはJ君に塾に来ている意味や目的を問いかけてもらいました。

成績という言葉が1回でも出てきたら、宿題の意味を「語る」ようにしました。

そして、宿題ができない理由を聞き、できる内容に変更し、ちょっとづつ、ちょっとづつ以前のレベルに戻しました。

あら、不思議。

理解し、できるようになると、やるんですよね。

やったら褒めてもらえる。

J君は、お調子者なので、褒めるとやる!

でも、褒めすぎると調子にのる。怒られたらやる気を無くす子だったんです。

目的を理解すると、人間は目指す方向が定まるため、前に進みやすくなります。

ただ、言われるだけだと、感情のぶつかり合いになり、良い結果を生みません。

目的という主軸で話をしましょう!

相手に伝わるのは言葉じゃない

言語と非言語

メラビアンの法則

メラビアンの法則というものがあります。カルフォルニア大学のカリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学名誉教授であるアルバート・メラビアンが1971年に提唱しました。

人間は他人とコミュニケーションを取るとき、言語・聴覚・視覚の3つの情報から相手を判断していると仮定して、実験が行われました。

どういうものかというと、言語・聴覚・視覚の情報が、矛盾する状況で表現された場合、受け手は3情報のうちどれを一番重要視するか、というものです。

簡単に言うと、表情と言葉が一致したときに人間の脳はどちらを優先して判断するか?!というものです。

最近は、好かれるための法則として、就活のセミナーなどにも取り上げられている法則です。

7-38-55ルール

この法則の別名は、「7-38-55ルール」とも呼ばれています。コミュニケーションで伝わりやすい割合を表しています。

  • 55% 視覚情報
  • 38% 聴覚情報 
  • 7%  言語情報

では、詳しく見てみましょう。

55% 視覚情報

目に見えた情報のことになります。表情やジェスチャーが代表的なものですね。

特に目。

顔全体の中でも、声を出さずに、相手に意思が伝えることができる部位です。

言葉が通じない外国人と話しても、ジェスチャーで表現できれば、なんとかなっちゃいますよね。

38% 聴覚情報

耳で捉えた情報を指します。話すスピードやトーンが代表的なものです。

イケボが人気なのも頷けます。

また、語尾もここに含まれます。方言女性がモテるのはこの効果ですよね。

博多弁、京都弁は人気が高い!

7% 言語情報

言語情報です。話す内容や、言葉の意味からくる情報です。驚きですよね。

僅か7%しかないんですから。

言葉の意味や雰囲気、そこから連想されるものを大事にしてきた日本人には、とても驚きの数字です。

ということは?!

コミュニケーションには2種類あります。

非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)言語コミュニケーション(バーバルコミュニケーション)です。

上記の情報から、人間の脳の判断は、非言語コミュニケーションが93%占めていることになります。

7%なら言葉なんて…と思ったら大間違い!

勘違いされやすい部分です。見た目だけ良ければ内容はそこそこでOK!なんて、ダサいですよ。

メラビアンの法則は、あくまでも脳の判断の結果です。

結果だけをクローズアップしてしまっては、法則をはき違えてしまいます。

メラビアンの法則は、矛盾した情報を与えられた人は何を優先して相手の感情や態度を判断するのか?!の法則なので、非言語コミュニケーションを極めればOKというものではありません。

目的は、相手にこちらが言ったことをやってもらうことです。

内容がないとやってくれませんよ。

受け取り手が全てを決める世界ですから、言葉を想いに乗せて正しく伝えましょう。

そのために、メラビアンの法則を正しく使いましょう。

伝わり方を意識する

印象

見た目

靴屋でよく言われてたのが、「パッと見が全て!」。

店内に入った瞬間にお客様がどう判断するか。

購入目的で来店ならばいいのですが、多くのお客様はそうではありません。

フラっと入り、いい物があったら買うかな?!ぐらいです。

その際に「パッと見」が重要になってきます。

購買意欲をそそられる売り場になっているか。それを演出できる店員なのか。

人と話す時も同じです。怒ってる人に近づくことは難しいでしょ。

だから、印象は、見た目が一番最初にきます。そこで、大丈夫な人かどうか判断されるのです。

何かしてほしい時に、既に怒っている状態からだと、話がうまく入りません。

感情を表に出しすぎることなく、相手と話すようにしましょう。

笑顔

無理に笑う必要はありません。常にニコニコしなくて大丈夫です。

でも、些細なことで笑いましょ。その方が絶対に幸せになれます。笑う門には福がきます。

その際に注意してほしいのですが、目が笑ってない状態は笑顔ではありません。

男性で特に多い気がします。

笑っているのですが、これから目的を果たしてもらうために、虎視眈々と狙っている目。

獲物を狙う虎のような鋭い眼光。それは、却ってよろしくない。

メラビアンさんは言ってます。怒りながら褒める。

どちらの印象が先につくかというと、怒っている状態で認識されます。

目が笑ってないと、不信感の方が強くなります。

不信感を持たれてしますと、目的は達成できません。

愛想笑いよりも心から笑ってほしいな。

はい、笑顔で最初は対応し、そこから本題に入るわけです。

本題でも感情を前面に出したらダメですよ。

どうやったら、この子がこちらのやってほしいことをやってくれるか?!を意識してください。

他者意識

他者意識とは

他者意識とは、他者の気持ちや感情などの「内面情報」を敏感にキャッチし、理解しようとする意識や関心のことをさします。

簡単に言っちゃうと、相手は自分のことをどう思ってるんだろう?!ですね。

これを言ったら、相手はどう思うんだろう?!と考えてから発言するといいでしょう。

人間誰しも嫌われたくない。

でも、言わないとこの人ダメになるかもしれない…。

なら言うしかないですよね。

相手をどれだけ想っての発言かを体を張って伝えましょう。

相手が子どもであっても、自分のことをどれだけ想っているかが伝われば、嫌うことはありません。

勇気を出しましょう。ただ、気遣いはお忘れなく。

実は、これは言う側、言われる側の両方に必要なことです。

言う側を中心に話しましたが、言われる側も一緒。

冒頭で、何を提案しても却下する上司の話をしました。

上司の面倒くさそうな態度が部下にばれています。

上司はそう思っていなかったかもしれません。が、部下は面倒くせ~と思ってると判断したわけです。

こいつ、どう思ってんだろ?!と、探り合いをしたいわけではないのです。

でも、仕草や表情などで判断されてしまうことを覚えておきましょう。

話すスピードと声のトーン

話すスピード

感情が昂っている時は、早口になりやすいので要注意です。

一旦落ち着きましょう。一拍置いてから話すといいですね。

早くなると聞き取りづらくなります。

感情が前面に出れば出るほど、相手は引いていますので、聞き取りづらいスピードは更に相手を引かせます。

じゃ、遅ければいいか?!遅すぎると、バカにされている感じがでやすいので、ダメです。

丁度いいスピードがいい!でもそれって人によるんです。。。

感情が昂ってる時は、自分が思っているスピードより遅く話すのがいいでしょう。

声のトーン

イケボである必要はありません。

でも、相手が聞き取りやすいように声の音量や高さには注意しましょう。

特に音量。感情が昂っている時は特に気を付けてください。語気が強くなり、声が大きくなると聞き取りづらく、相手には威圧感しか感じられません。

その状態は、目的が達成されないと思っていいでしょう。相手をやる気にさせるのが目的です。

語尾は伸ばさない方がいいでしょう。女子で多いですよね。語尾伸ばしちゃう子。時と場所と人を選びましょう。

伝える時に重要なこと

伝え方

では、伝わり方が大事なことがわかったところで、伝える時に大事なことを説明しましょう。

気持ちを言葉に乗せる方法をお伝えします。大事なことは3点です。

  • 気遣い
  • 言葉を選ぶ
  • 熱意

では、詳しく話していきましょう。

気遣い

まずは、相手に対しての敬意です。それは、どんな関係でも変わりません。

親子でも、上司部下でも、友人でも、恋人でも。相手に対し、敬意を持ちましょう。

まずは、気遣いです。相手のことを考えて、相手が何を望んでるのかを考えましょう。

どんなことをして欲しいのか。どんな言葉が欲しいのか。

それが、無理なものであれば、ちゃんと無理であることを伝えましょう。

期待だけさせて、肩すかしは余計に落胆するでしょう。

目の前のマイナスの感情を気にしてはいけません。

相手のことを先まで考えることで、気遣いができるでしょう。

目的は相手にこちらの言ったことを実行すること。気持ちよくやってもらい、想像以上の結果を出してもらう。

未来思考で考えましょう。

そのためには、まずは相手のことを良く知るために、考えていることを聞くことが大切です。

そのためには、まずは相手のことを良く知るために、考えていることを聞くことが大切です。

何がしたいのか。そのうえで、自分がしてほしいことが相手の利に繋がることをリンクさせましょう。

WIN-WINの関係になるのが理想的です。

自分ばっかり要求するのではなく、相手の要求が何なのかを聞きましょう。

言葉を選ぶ

伝える前に、伝える言葉を考えましょう。

その時に必要なことは、言葉の範疇を考えることです。

人によって言葉の意味の幅が違うのです。

例えば、色。信号の渡る色は?青ですよね。でも緑にも見えます。

ここまで分かりやすければ、常識という範疇で通じると思います。

でも、次はどうでしょう。写真を見てください。

このシャツの色は何色ですか?

オレンジ?だいだい?薄い赤?

表現が違いますよね。

このように、人によって表現が変わるのが言葉です。

だから面白いんですが、実物を見ていない状態であれば、思ってたのと違うなんてこともありますよね。

例が物だから、形容詞が複数で済みますが、抽象的な表現はもっと複雑です。

「ちゃんとしなさい!」これはどうでしょう?!

何をどこからどこまでやることが、ちゃんとしたことなのか、判断がつきづらいですよね。

これは、一番失敗する指示出しです。

相手の言葉の範疇を把握することは、重要なことです。

言った側と言われる側で共通認識を持っておく必要があります。

だから、言葉選びは大切なんです。

抽象度が高い言葉を選ぶより、具体的な言葉を選びましょう。

そして、相手に誤解させないように気遣ってください。

熱意

さて、気遣いもできて、言葉も選びました。セリフもばっちり!

あとは、熱意です。

棒読みじゃ伝わりません。半笑いで真剣な話をしてもだめです。

相手の顔を見て、身振り手振りを使い、相手の利を説き、こちらの想いを込めましょう。

言葉が拙くても、熱意は伝わります。

一方的な要求を力強く言ってもだめです。ただ、熱苦しいだけですから。

未来を語りましょうよ。

相手にどうなってほしいのか。

相手も望んだ理想を実現するために、○○をやって欲しい!○○ができたら、こういう未来が待ってる。今やらないと□□になっちゃう。あなたはどうしたいの?どういう未来を描きたい?

先述したJ君の話になりますが、講師は毎週語りました。

色々な角度からアプローチをし、少しでも頑張れたら褒め、手を抜いたら何があったのかを聞き、半年後には宿題を完璧にこなす子になりました。

提出物も出せる子になり、無事内申も上がり、高校に入学しました。

熱意とは、その人が持つ想いです。J君にはこうなって欲しい。

J君の理想を叶えてあげたい!その気持ちがジャスチャーや諦めずに語った結果、J君は理解やれるようになったのです。

熱意は、人を動かします。

想いを持ってください。特に新人さん。

新人社員は、何もスキルがありません。

会社の考え方もおぼつかないでしょ。新人が成果を出すなら、熱意しかないんです。

ラッキーパンチではなく、自分の想いで、周りを動かしましょう。

逆に、おっさん達は、スキルで誤魔化すのはやめましょう。情熱で周りを動かしましょうよ。

小手先で生きていたら、すぐに若い奴らに抜かれます。

熱意って大事なんです。

言葉を乗せる

さて、とうとう言葉を発する時が来ました。

あなたの気持ちを相手にぶつけましょう!勇気をもって。

あ、一度言ったからOKはだめですからね。言葉を発した責任は取りましょう。

最後まで面倒見てくださいね。できてなかったら、何度も何度も言葉を重ねましょう。

白米の大好きな釣りのプロの井熊 亮氏は言っています。「Never give up!

彼は、Youtubeで「釣りジャック」というチャンネルを持っているのですが、ま~、諦めない。

釣れなくても竿を振り続けます。

駿河の黒豹は諦めません。

素敵です。もし興味があればチェックしてみてください。興味ない人は飛ばしてください。

何でもそうなんですが、とことんやることって大事だと思うんですよね。

中途半端な言葉をかけるなら、責任持って最後まで面倒見るぐらいの気持ちを言葉に乗せてください。

言いっ放なしにならないように!

まとめ

今日は、伝え方第2弾、言ったのに…をなくして、相手にこちらの話を理解し、行動できるように話す方法をお話しました。

では、まとめてみましょう。

言った!ではなく、相手にどう伝わっているかが全てです。

こちらが話すことを実行してもらうことが目的になりますので、どう気持ちよく実行してもらうかを意識して話しましょう。

話す前にチェック!

  • メラビアンの法則(7-38-55ルール)
  • 55% 視覚情報
  • 38% 聴覚情報 
  • 7%  言語情報

メラビアンの法則を意識し、うまく相手に伝えましょう。注意したいことは、

  • 印象
  • 他者意識
  • 話すスピードとトーン

では伝えるために準備をしましょう。

相手を気遣い、伝える言葉を選びます。そして、その言葉が心から伝えられる熱意を言葉にのせます。

そして最後に、伝えた責任はとりましょう!

言いっぱなしではかっこ悪いです。

想いを上手く伝えられたら、教えてください!そして、友達にシェアしてください。

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では、また。

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