間違えたことは言ってないのに、言葉が入ってこない。。。逆に、言われると伝わってない、いや?!なんか機嫌悪くなってない?!ってことありませんか?
特にお母さん、勉強の話や成績の話になると答えが決まっているので、正論で子どもと戦いがちです。お母さんは何一つ間違えてない!でも、声が届いてない…。母子の距離が遠くなる一方…。なんて悩みを今回は解決します!
今回のスタメン発表です。
- 子どもに強く言い過ぎちゃうお母さん
- 頭ごなしに「○○すべき!」と判断しちゃうお父さん
- なかなか部下から信用されてない上司のおじ様
- かーちゃんの話なんか聞きたくない少年少女たち
こんな人たちにお互いの気持ちを知ってもらって、関係をよくしてもらいたい!
白米にもどちらも経験してきました。部下に叱責するときに正論で理論武装して、上から注意する。。。話す方としても、聞く方としても気分がよろしくない…。白米が部下として上司から叱責される時は、モヤモヤ”(-“”-)”した気持ちだけが残りました。
同じ注意するなら、お互いモヤモヤをなくした方が気持ちいい!モヤモヤ”(-“”-)”が消えず、それが長年積み重ねると大変なことに…。今回の話で、一度見直してみましょう。
では、はじまり!
正論って
正論とは…
はい、正しい意見なんです。間違えてないんです。
勉強してなくて、成績が良くない子どもに「勉強しなさい!」は間違えていません。
中3受験生がスマホばっかりいじってたら、お母さんの小言。「受験生よね?あなた、大丈夫なの?」うん、間違えてない!
仕事を忘れていた部下に、「なんでやってないの?忘れるとかありえないんだけど…」な~んにも間違えてない!
じゃ、なんで嫌な顔されるの?
どっちが悪いの?
正論は、一般的に正しいことを言っているのです。基本的に言われる方は分かってます。言われるの分かってるから、疲れちゃうんですよね。心が疲弊するんです。ストレスが溜まるんです。そして、分かっているから、本音を言われて、心がザワつく…。だから、言われる側はついつい言ってしまう。「わかってるよ!」。
言う側からすれば、分かってんなら、ちゃんとしろよ…。何で言う側が気を使わないといけないんだ…ってなります。「わかってるよ!」に言う側のスイッチが入ります。
お互いが疲れる状況ですね。基本は言われる側に問題があります…。
でも、言う側の目的を思い出してほしいんです。言うことを実行してほしいんですよね?!言えば、言うほど、言われる側の気持ちが遠のいていってしまう…。難しい状況だと言う側は、まず知っておいてほしいんです。
正論は、言われる側の心をえぐる刃です。言う側には、間違えていない大義名分があるので、自信満々に伝えられます。しかも、言うときは大抵イライラしているので、語尾も強くなります。強い口調で分かりきっていることを言われるので、気分を害すんです。何度も書きますが、言ってることは間違えてません。問題は、その人の態度と言われる側の心のケアです。
正論を言う目的は、ちゃんとしてほしい!にあります。
正論を言いがちな人の特徴
ここからは、正論をいいがちな人シリーズです。
- ①話を聴けない人
- ②頭が固い人
- ③経験がない人
- ④協調性がない人
- ⑤人の気持ちが理解できない人
何が問題なのか見てみましょう。
①話を聴けない人
白米は2パターンあると思っています。
- A.そもそも話を聴く能力がない人
- B.大義名分から気が大きくなっている人
Aのパターンは、厳しいですね。自己中心的で空気読めない芸人です。
もうね、そもそもの能力がないので、あきらめましょう。
問題はBパターン。ここは気を付ければなんとかなる人です。もったいない。
自分が間違えてない!が強すぎて本来の目的を見失っている人です。
こちらの人の目的は、「言う」ことかもしれません。
話の内容ではなく、言う行為に目的を持った人ですね。
もしくは、「構ってほしい」の願望かもしれませんね。
こちらは、治せます。代表的な例は、クレーマーですね。ちゃちゃを入れたくて仕方ない人。
②頭が固い人
良い表現をすると生真面目な人です。注意しないと気が済まない人。
昔、学祭委員や学級委員をやっていたママさんに多いタイプですね。
思考を変換させることは、パーソナリティーに関わることなので、難しいですが、色々な経験をすることで、変わる可能性が高いです。
③経験がない人
自分に経験がない分野は、誰だって不安が強いものです。
その不安を隠すための武装として、正論を選んでしまいがちです。
②と似たようなタイプですね。経験を積むこと、人に聞いて見分を広げることで、不安は解消され、正論を身にまとわずに済みます。
一番よくないのは、「知ったかぶり」することです。
チンケなプライドは捨てて、素直になって色々聞けばいいんです。その場を取り繕うとボロがでます。信用を失うことに繋がるので、気をつけましょう。
男の子がいるママさんに多いタイプです。
小学生、中学生男子は頭の悪い行動をする天才がいっぱいいます。
おいおい…( 一一)ってことを平気でします。
ママにはその経験がないんです。そんなアホな行動したことがないし、理解もしたくない…。
もうオブラートに包んで話して通じる相手ではないので、ド直球に叱ります。
この場合は正論を言うしかないですよね…。
④協調性がない人
自分の思い通りにいかないと気が済まない人ですね。①に似た人です。
自分の思い通りにするために、一般的な正義を振りかざして、人を動かす。
でも、実際動く人はほんのわずかです。
一番上に立ってほしくない人ですね。もっと周りを見ましょう。正論ではなく、想いで人を動かして欲しい。
⑤人の気持ちが理解できない人
相手の立場に立てない人です。相手を気遣えない人かもしれません。
思い込みが強いタイプ。
相手の気持ちを勝手に決めつけて、話を進める。①と同じタイプですね。
そういう人がいると認識する
正論を言われる頻度が高い人は、まず自分の行動を改めるように努力しましょう。
また、上記のような人たちがいるんだということを認識しましょう。
自分の心は自分で守るしかありません。
他人は見えてないので、簡単に傷つけます。自分で折れないように対処することが大切です。
伝え方のポイント
ポイント
ここからは、正論を使わず、相手に伝える方法を話します。
正論を直球で投げる方が楽だし、時間も短い。まどろっこしいことを…と思うかもしれませんが、目的を思い出してください。
目的は、相手にちゃんと行動してほしい。だから話すんです。それを忘れないでください。
では伝え方のポイントは3つです。
- ①共感
- ②本当はどうなったら良かった?
- ③次どうしたい?
この3つです。この3ステップを踏むことで、最後に正論を言っても嫌な顔はされません。
では、詳しく見てみましょう。
①共感
共感
まずは、とことん話を聴きましょう。ただ聴くのではなく、ちゃんと相手の意見や感情、特に感情に気持ちを傾けて聴いてみてください。
相手に立場に立ち、一緒の気持ちになる。
ここは十分に時間を使い、引き出しましょう。
相手にいっぱい話してもらうことで、聴いてもらった!、伝わった!、気持ちを察してくれた!、と相手は満足します。
特に、良くない行いの後は、怒られる…と予想してるわけですから、余計に気持ちを話してくれるでしょう。
そういう状況だったのね!と理解することで、かける言葉は変化するでしょう。
もう言う側も「やっつけてやる!」モードではないでしょう。
よく使われる手ですが、どこの会社のクレーム対応のマニュアルもこの共感から入ります。
話を聞き、相手の気持ちを重んじる。
そのことで、冷静になり、相手は心を開きます。打開策をお客様と一緒に模索できるようになるのです。
子ども相手にも同じことが言えます。
試験前にゲームばっかりやっており、全然勉強しない。でも、その背景には壮大なドラマがあるかもしれません。
例えば、実は全然学校についていけず、やる気がなくなっている。そのことを友達に馬鹿にされており、本当は学校に行きたくない。ゲームは好きでやっているけど、現実逃避のためにやっているんだ…。みたいなね。
聴くことで、色々な情報が手に入ります。
注意したいこと
共感をするうえで、気を付けたいことが幾つかあります。
①決めつけない。
こちらは大人なので、ある程度の想像はつき、答えを用意して挑みます。
その答えは、言う側が用意したものなので、真実かはわかりません。
決めつけから入ると、違う答えが来た場合に修正したくなるのが人間です。
だから、共感する時は決めつけず、相手の言葉に耳を傾けましょう。
②テンション
相手と同じテンションになることが重要です。
相手が喜んでいるならば、同じテンションで。
悲しんでいるなら、同じ悲しみを。これ意外に難しいんです。
だって、他人なんだもん。
でも、同じテンションで共有することで、相手の感覚は掴みやすくなります。
ただ、相手にそれが伝わるようにする場合は、1.2倍~1.5倍大げさにした方が伝わります。
同じテンションで行く場合は相手に伝わるのは8割だと覚えておきましょう。
③合いの手を入れる。
話を聞いてる合図をちゃんと送りましょう。「
はい」「ほう」「それで?」「それから?」「他には?」など、話の節々に言葉を入れるだけで、相手は話すことに熱が入ってきます。
話しやすい環境を作ってあげるといいでしょう。
④感情にフォーカスする。
行動にフォーカスすると、正論しか出てきません。
だって、目の前でもう正論言われても仕方ないことが起きてるんだもん。
だから、相手の感情にフォーカスしてください。感情に寄り添うことで、親近感が強く増します。
「大変だったね。」「辛かったよね。」など、相手の感情に焦点を当てていくのです。
言われる側は「あっ!この人分かってくれる?!」って思う。
言われる側は、正論を言われるために防衛本能を働かせています。まずは、そこを解きましょう。
こちらの技術は、「コーチング」のものを使っています。
以前記事にもしましたので、よかったらご確認ください。
②本当はどうなったら良かった?
本来の姿の確認
言われる側も理想の姿は分かっていたはずです。
理想と現実のGAPを気づかせましょう。
言わなくてもこちらが言いたいことは理解するはずです。
そうすることで、いらぬストレスをお互いにかけないようにしましょう。
頭ごなしに決めつけ、それを強要するから、言われる側の機嫌を損ねるのです。勿体ないですよね。
機嫌を損ねると、やって欲しいことをやってもらえません。
お母さんの場合だと、子どもの勉強はお母さんのことではないので、「私はいいけど…」と付けてしまいます。余計に腹を立てるわけです。
理想の姿をきちんとお互い理解すると、余計な一言も言わなくて済みます。
③次どうしたい?
理想の姿を確認することで、じゃ、次どうしようか?ってなります。
この時点では既に何が悪いことなのかも理解していますので、行動を具体的に決めていきます。
ここでのポイントは、具体的にです。ビッグワード禁止です。「勉強する」はだめです。
具体的に行動を決める際は、無理なものを要求してはいけません。
理想はあくまでも理想ですので、いきなりそうなることはできません。
それが無理なことなのかの見極めはしてあげましょう。
出来たら行動を指定しないでください。
ここまできたら、何をしたらいいのかは、気づいていますからね。
自分で決めてもらいましょう。
自分で決めることにより、有言実行してもらいましょう。
もう一つ狙いがあります。
感情にフォーカスした共感をしたので、言われる側は甘え易くなっています。
依存されても困るわけです。
だから、自立を促すためにも、自分でやることを決めさせるのです。
共感の深さと自主性
共感の深さ
正論を言わず、相手にしてほしいことを伝える中での一番の肝は、共感の深さです。
理想の姿になっていないのには、何か事情があるかもしれない。
そういった「どうしたの?」感で事情を聞きましょう。
この時に十分なヒアリングができていると、途中で理想の姿を思い出し、自分から理想の姿を話し始めるかもしれません。
年頃の子どもは、なかなかな時間は覚悟が必要でしょう。
気持ちはゲームに、でも体裁を整えることもしたい、でも言語化ができない…。
子どもの頭の中は色々なものが飛び交っています。イライラする気持ちをぐっと堪えて、何て言うのか楽しみにしましょう。
子どもの言語化は、練習しないと上手くなりません。
初めはもう聞いててイライラするかもしれません。
でも、ボキャブラリーが少ない中で話すキーワードを拾って、掘り下げましょう。
例えば、「英語やばくて、あまりやりたくないんだ。」と言われたら、キーワードは「英語」と「やばい」ですね。
英語の何がやばいのか?!やばい度合は?!などなど色々な質問ができるでしょう。
途中で、ちゃんと喋って!って怒ったらだめです。共感ですから。
自主性
自分から何かをすることを、自分で決断する。
未来の自分の行動を自分で舵をきる。
でも中学生は不安や優先順位がめちゃくちゃなので、色々整備してあげる必要があります。
大人になってからは、自主性を強く求められることがあります。
そんな時わからない…ってなるのは恥ずかしいですよね。
だから、色々な場面で自主性を求めていきましょう。
正論で強要するのではなく、自分から動く練習をさえてあげてください。
やってほしいことに気づいてもらい、自分の意思で自分の行動を決める!
まとめ
正論を言わなくても、こちらの意図を組んで、行動してもらう方法を今回はお伝えしました。
これで、不穏な親子喧嘩は減りましたね。
また、相手の機嫌を損なうことなく、平和な空間が維持できることでしょう。
では、まとめてみます。
そもそも悪いのは、基本的に正論を言われる側。
正論とは、一般的に正しい意見や議論のことです。
一般という大義名分で断罪するのはやめましょう。
感情を振りかざしては、言われる側は傷つきます。目的を思い出しましょう!
では、どうしたらいいか。3つのプロセスで行動を引き出しましょう。
- ①共感
- →こちらの意図とは関係なく、相手の話を聞き、深いところまで掘り下げる。
- ②本来の姿の確認
- →共感により、話をしやすい状況になっているでしょう。言われる側にどうなっていたら良い状態
- だったかを話しましょう。
- ③次どうするのか
- →行動を具体的に決めます。言われる側からの宣誓になります。
これで、正論で人を傷つけなくても、やってほしいことをやってもらえます。
目的も達成できますね!
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では、また。