ところで、最近人を褒めてます?夫婦間で、恋人同士で、友人を、部下を。。。
褒め方が分からないって人結構多いんですよね。今回は「褒め方」「叱り方」です。
人間関係を良好にする手段として使ってください。人間関係が良好になれば、色々なことがうまくいきます。環境が良くなります。パワハラ、モラハラなんて言葉関係なくなります。みんなハッピーになって世界が平和になります。すいません、言い過ぎました。。。。
ということで、今回特に読んでほしいスターティングメンバーはこの人達です!
・最近褒めてない人
・言うことを聞いてくれない子どもを持つお母さん
・部下をうまく褒めて伸ばすことができない上長の方
・もっと仲よくなりたい人がいる人
・うまく叱れず、舐められてる先輩
様々な場面で使えるテクニックを読んで、明日から、いや今から実践してみてください。
褒める、叱るとは
承認行動
まず、「褒める」「叱る」の一般的な定義は、目上の人が下の人に対して行う承認行動です。そう考えたら意外と不遜なことに聞こえますよね。でも、ここでいう「褒める」「叱る」は幅広い承認の一環として考えてください。立場は関係ありません。人対人として、フラットな関係であると考えて頂くとありがたいです。
また、「褒める」はプラス、「叱る」はマイナスのイメージが強いのです。ですが、その行為自体は、「行動」であって善悪やプラスマイナスは関係ありません。なぜなら、承認行動だからです。
褒めて相手の感情がマイナスになる場合もありますし、叱ることで相手の意識が変わり、プラスになる場合もあるからです。信頼している人からの承認行動は、「愛」が詰まっています。
ということは、「褒める」「叱る」という承認行動には、「愛」が必要なのです。
実は今回の話で一番重要な部分はここです!「愛」や「熱量」「信用」です。これらの気持ちをこめず、手段だけを取ってしますと、痛い目しかあいません。気を付けてください。
なぜ褒める?なぜ叱る?
「褒める」「叱る」は行動です。相手が何かの行動を起こしてから始まるものです。その行動に対するあなたの承認行動が、「褒める」「叱る」となります。どちらかの行動を起こす際には、必ずあなたの感情が関わってきます。相手の行動が、あなたの感情を動かす何かがあったのです。だから、あなたは行動を起こすのです。
相手の行動 → あなたの気持ち(感情) → 相手への承認行動
ということは、その時の感情ってめちゃくちゃ重要ですよね。
最近、あなたが「褒める」「叱る」を行った時のことを思い出してみてください。そして、その後の相手の人はどういう状態になりましたか?
褒めたことにより、相手が褒められるための行動を再度行っていたら、「褒め」が効いています。叱られた子がもう二度と同じことをしていないなら、大成功です!
ポイントは、あなたが行った「褒め」「叱る」の後の相手の行動です。相手の感情ではありません。行動です!なぜなら、感情は目に見えません。分かりやすい場合もありますが、うまく隠しているかもしれません。後ろを向いた瞬間にあかんべーをしているかも?!だから行動で図るんです。
「褒め」「叱る」は、相手の方の未来の行動に変化をもたらす手段なんです!飴と鞭だと思っていたら、今すぐに認識を改めましょう!
未来志向
「褒め」「叱る」を行う前提の最後が、未来志向です。大事なことは、相手が未来でどうなってほしいかを、あなたが想像しているかです。相手の未来の行動に、変化をもたらすための「手段」を使うのに、自分が思っている方向とは逆になってしまっては、ただの伝達不足です。
相手の行動を通して、「どうなってほしい!」をちゃんと伝えることが必要です。
例えば、(例①)あなたはお母さんです。夕食を終え、子どもはいつもはやらないけど、今日は食器を片してくれました。食事後に食器を片すことは、ごくごく当たり前の行動だと思います。そこに対して、母であるあなたはどうしますか?なんて声をかけますか?
まずは、「ありがとう!」ですよね。当たり前のことをしても、その行動をちゃんと言葉にしてあげてください。次にかけたい言葉は、「食器を片してくれて、お母さん助かるわ。これからもお願いね!頼りにしてるわね。」なんて言われたら、子どもたちの認識は、食器片したら喜ばれるんだ!となります。
どうなってほしいかをセットで言葉にしてあげることで、相手の認識の幅が広がります。未来の行動を指定してあげるのです。命令ではなく、承認として伝えることで、相手の感情は大きく変わります。
「愛」と「熱量」を込めて褒めてあげてください。
例②としては「叱る」パターンです。あなたは上司です。いつも同じミスをする部下がいます。いつもなら、「これで何度目だ!なんでできないんだ?」と言ってしまいます。相手は怒られると分かってて身構えています。「申し訳ございません。」としか言えない状況です。あなたならどう「叱る」?
ここでもまずは、「頑張ってくれて、ありがとう!」が言えたらいいですよね。(言えるぐらいのミスならば…)その後に続いて、「ミスが何度も続くのは本当に残念だ。。。ミスは周りの時間など色々な時間を奪ってしまうから、やめてほしい。どうやったら、ミスせず仕事ができるか一緒に考えてみようか。」
上司であるあなたは、ミス連発君の敵ではなく、同じ職場で働く味方なんです。仲間なんです。だからこそ、荒ぶる魂を鎮め、未来志向で一緒に克服してあげましょう。そして、彼が出した答えに対して、あなたはちゃんと見守ってください。あなたの時間が許すなら、できるようになるまで。
例えば、「確認をする」と言われたら、確認方法まで聞き出してください。そして、後日確認をしているかの確認をあなたがしてあげてください。遂行されていれば、「褒め」てあげましょう!
間違ったやり方
さっきと何が違う?
ここで、相手の感情がざわめくパターンを見てみましょう。言われる相手の立場に立ってみてくださいね。
先程の例①。今度はあなたがお子さんです。気が向いたので、食事後に食器を片しました。何度か言われててけど、面倒だったんですよね。片したら、お母さんがあなたに向かって言いました。「あら、珍しい!何度言ってもやらなかったのに、今日はどうしたの?」
これ聞いたら、やる気でますか?ついつい出ちゃう言葉だと思うんです。でも、相手の立場に立つと、ちょっと嫌な感じがします。この状態では、明日の食器の片付けはきっとやりません。お母さんが望んだ未来はどうだったのでしょうか?!
違うのは言葉だけのように見えますが、そこに「愛」と「熱量」を感じますか?よくある日常な会話ですが、少しづつ心は離れてしまいます。母子だから離れないなんて嘘ですよ。離れないと思っているならば、甘えているのかもしれません。
日常の些細なひとコマですが、”ちりつも”なんですよね。同じ重ねるなら、互い心地よいほうが白米は好きです。行動を通して、その先の未来を感じさせてあげてください。口に出すのは少し恥ずかしいですが、思い切って口に出してみましょう。出さないと伝わりません。
ということは、お母さんもその先の未来像を想像する必要があります。たかが食器の片付け。されど食器の片付けです。誰からも報酬をもらわずとも、誰かのために些細なことでも行動できる大人に育ってほしい。とか。でもそれって、社会の役割としては重要なことですよね。しかも、相当大人な考え方じゃないと行動できません。それを日ごろから訓練されていたら、かっこいい大人になると思いませんか?!見てみたいですよね。小さな積み重ねが、血となり肉となるのです。そして社会に羽ばたいた時には、周りにも良い影響を与えられる自慢の子どもになるでしょう。
そこまで壮大な未来を想像しなくてもいいのですが、どうなってほしいかを共有することで、相手も想像でき、行動に移しやすくなります。
例②でも同じです。同じミスをしてる連発君は、同じことを毎回言われます。ということは、上司の言葉は響いていません。何千回言っても同じことをするでしょう。(そこまで付き合うならもう「愛」と呼べるかもしれない…)
相手に言葉が届いているかの判断は、「行動」でしか見ることができません。「理解」だけでは不十分です。「行動」で図ってください。なぜなら、「理解」は目に見えないからね。
Google検索
では、何度言っても聞かない人はどうしたらいいのでしょうか?!今現在、あなたの言葉は、彼らの心には届いていないのですから。寂しいですよね。これは、もちろん聞く人側の能力にめちゃくちゃ関係があります。が、そこは大人のあなたが折れてあげてください。相手が変わらないのであれば、自分が変わるしかない!
相手を変えることはできません。人格を変えるインパクトはそうそうお目にかかれません。それができるのであれば、あなたは歴史上の偉人やカリスマショップ店員です。ま、それでも現状、相手は変わっていないのですから、事実を受け止めてください。相手の人格や人間性を変えるよりも、自分の行動を変えることのほうが遥かに簡単ですよ。
言葉を変えて、どうなったら明るい未来なのかを語りましょう。
あなたが変えることは、言葉と意識を変えるだけです。その都度、その都度言葉を変えるのです。(てか、どんだけミスを繰り返してるんだ?!)
そして、言葉の選び方ですが、イメージはGoogle検索の画像です。
検索ワードを入れると、そのすぐ下に画像という箇所があります。「怒り」と入力すると怒ってる人の画像がいっぱい出てきます。人間の脳の変換もこれと同じです。「ミスをするな!」と入力すると、頭を抱えた人が出てきます。脳って意外と素直な奴なんですよ。
興味がある方は「こちら」をご覧ください。皆さん、頭抱えてます。それが言われた本人の脳内で再現されています。
「ミスをするな!」は緊張を生みます。そして、更なるミスを生みます。あなたの望んだ未来は、これではないはずです。なので、「確認する」を伝えてあげるのがいいですよね。セットで、「確認」をした後の「成功の完成系」を見せるとより具体性が増します。漢の見せ所です。
あなたの言葉一つで、大きく未来が変わるのです。成功のイメージを持たせてあげることが大事です。
それぞれのコツ
準備
では、実践してみましょう。まずは準備です。
①相手の行動に対し「承認」の言葉をかける。
②相手にどうなってほしいかを考えておく。
③かける言葉をGoole画像検索でイメージしておく。
先程から申し上げていることの塗り直しになってしまいますが、大事なことなので、何度も言います。相手に「愛」と「熱量」をぶつけましょう。
特に①で「ありがとう!」は先制パンチですね。キックオフゴールぐらい効き目がありますよ。
褒めるコツ
なんでも褒めれば良いってもんじゃないんです。極端な例ですが、小学6年生に1+1=?と質問してみましょう!答えは当然2です。田んぼの田ではありません。それに対し、「すごいじゃん!よくできたね!!あれ?もしかして天才?!麒麟児現る!!!!」と褒めちぎってみました。
バカにされてるイメージが強いのがわかりますよね。それじゃ、だめなんです。相手の能力をある程度把握する必要があります。もしあなたが把握してる以上の結果が出たら、その旨は謝りましょう!それも承認です。
とはいえ、褒めるポイントが見つからないんだけど…と思うそこのあなた。大丈夫です!
行動に対して承認するところから始めましょう。そのためには、相手のことよく見ることがポイントですよ!イライラしてもそこは敢えて言わない。我慢しどきです。
よく見て行動にフォーカス!それに対して、笑顔で「ありがとう!」や感想を言ってあげてください。SNSでいう「いいね!」です。
笑顔でやることが本当に大事。笑顔は周りを幸せにします!言葉にしなくても通じる想いは存在します。でもその想いを正確に伝えるために言語化してあげましょう。
今距離が広がっている関係であったとしても、あなたから歩み寄ることでその距離は縮まる可能性があります。よく見て、笑顔で、承認行動からすることで、心の距離を縮めていけるでしょう。
お互い笑顔になれたら、嬉しいですよね。
叱るコツ
まずは、状況確認ですよね。事実ベースを相手と握り合いましょう。ただ、「なんで?」を連発しないことが大切です。「尋問」になってしまいます。叱るのに、カツ丼とライト必要ありません。当然椅子も蹴りません(古い…)
尋問は相手の心を折ります。あなたがやりたいことは、相手のモチベーションを刈り取ることでしょうか?違いますよね。相手がよりよい結果になるための「叱る」ですよね。もったいない!
とはいえ、現状把握からするのに、「なんで?」を使わないなんて、できないじゃん。ってなりますよね。「なんで?」は心理的ハードルを高めてしまうので、相手の正常な判断を狂わせます。やって欲しいことは、「振り返り」ですよね。また、「なんで?」から生まれた答えは、緊張でがんじがらめになっている限られた思考で用意された答えです。信憑性は薄いです。。。ストレスフリーな状況のほうが頭の回転も速く、自由な発想が生まれます。
だから、ゴールから話を聞きましょう!理想の状態かを具体的に聞くのです。それから、どこが今回と違うかを聞きます。そうすると、「尋問」ではなく、「答えあわせ」になるのです。数学の途中式を想像して頂けるとわかりやすいでしょうか。
「なんで?」を使って自白させるより、有効的な打ち手がみつかるはずです。しかも、本人が気付きます。言われたからやる、ではなく自発的にミスを減らす行動変化を促せるはずです。
あなたは、それからの相手の行動をよく見てあげてください。自分で気付いた間違いを正す行動をしていれば、それに対し、承認していきましょう。そうすると、相手は見てくれている、味方でいてくれていると気付くはずです。その感情が積って、「信用」となります。そこまで来ると、あなたの言葉は必ず響きます。ノートルダムの鐘よりも響くでしょう。
相手の未来に焦点をあて、理想状態を想像し、実現に向けて努力する。どんなに小さくても成功体験を褒めることで、相手は育っていきます。その体験は相手にとってかけがえのないものとなり、周りにもそれが伝播します。子どもなら孫に。部下が責任ある立場になった時にはその部下へ。
明るい未来で、笑顔が溢れる感じしませんか?素敵ですよね!
言ったからOK!叱ったからOK!!ではなく、その後の行動で伝わったかどうかを確認しましょう。「伝える」ことも大事ですが、もっと大事なことは、「伝わった」ことです。
伝え方講座第2弾!「伝えた」ではなくて、相手にどう「伝わった?!」が全て!の話
伝え方の話を記事にしているので、興味ある方はこちらも併せて読んでみてください。
まとめ
はい!今回は「褒め方」「叱り方」でした。褒められない…。叱れない…。褒めを通り過ごして、甘えさせちゃう…。叱りすぎちゃう…。そんな人の悩みを解決できましたね。
では、おさらいしていきましょう!
「褒め」「叱る」は、愛を前提とした承認行動の一環です。熱量をこめて、恥ずかしがらずに口に出しましょう。相手への理想状態を相手に共有し、未来の行動変化を求める手段です。
準備としては、
①相手の行動に対し「承認」の言葉をかける。
②相手にどうなってほしいかを考えておく。
③かける言葉をGoole画像検索でイメージしておく。
あとは、口にだすだけ!
相手の行動に対して、素直な気持ちを相手のことを想いながら、口に出す!そして、相手の未来を豊かにするための行動を示してあげてください!「いいなあ、愛の力だな…」とサングラスをかけた、手がいっぱいあるじいさんに呟かれるぐらい表現してください!!