はい、こんにちは！白米です。
2022年2月15日。それは、神奈川県公立高校の受験日。
今年の難易度は、概ね昨年並みかと。
社会は、嫌らしい問題が増えたと感じています。特に8択って。。。落ち着けば取れる問題ですが、集中力、時間との闘い、グラフや資料に対する慣れは、対策が必要ですね。書きの問題がなくなったのは、個人的に少しショックでした。国語は、問題番号が変わることで戸惑う子はいたんじゃないかな？！
気になる方は、こちらも参考まで。
- 【高校受験2022】神奈川県公立入試＜英語＞講評…難易度は昨年並み（湘南ゼミナール）
- 【高校受験2022】神奈川県公立入試＜数学＞講評…昨年より難化（湘南ゼミナール）
- 【高校受験2022】神奈川県公立入試＜国語＞講評…大問の順番に変化（湘南ゼミナール）
- 【高校受験2022】神奈川県公立入試＜理科＞講評…記述問題の出題なし（湘南ゼミナール）
- 【高校受験2022】神奈川県公立入試＜社会＞講評…昨年より難化（湘南ゼミナール）
そんな大舞台を前に、なかなか挑戦的な記事を見つけました。その中のワードが「塾なし受験」。色々挑戦的ですね。このワードに関しては、白米も元ですが、教室を預かる身だったので、一言言いたくなっちゃうわけです。
塾側の人間なんで、「反対」なんですが、頭ごなしに反対する気はありません。その辺りを踏まえつつ、新しい試みを考えたので、話そうと思いました。
色々葛藤もあったんですよね。反論として、やいのやいの言うのは可能なんですが、持論を出さずに反対意見するってカッコ悪い。。。
今日は、そんな話です。お父さん、お母さん一緒に考えてみてください。
では、はじまり。
ニュースソース
ニュースソース
まずは、ニュースソースから。
要約すると、
- メリット①経済面での負担が減る
- メリット②塾に敷かれたレールではなく、家族サポートでの受験で、子どもはたくましく育つ
- メリット③親子で受験することにより、家族の絆が強くなる
- メリット④親が家庭教師をすることで、家庭学習でメキメキ実力がつく
挑戦すること、家族愛、自主的な子が育つ、etc・・・
もし、そうなってくれたら嬉しいですよね。
共感ポイント
金銭面
経済面での負担が減るのは嬉しい。塾代って馬鹿にできない金額ですよね。
白米は、講習の面談の際に親子で来てもらいました。受験生は絶対に3者。ちゃんと金額まで子どもに見せる。一授業の価値と重みを分かってもらう。ちゃんとお母さんは、一度は高い！って断るようにお願いもしました。先生たちが、親たちがどういう想いで、その一コマを形にしているかを見せる面談です。それで不真面目に受けようものなら、ちゃんと注意も出来ます。
夏期講習とかは、家族でハワイ旅行に行けるかもしれない。。。それを我慢して、その子の未来に投資するんです。その額をちゃんと知り、その重みと想いを受け取り、勉強してほしい。
その金額が浮くのはでかいですね。提案するこちらもドキドキのお値段。嫌な顔されるのは、分かってますから。。。でも、勉強時間の確保の為にと思ってました。
塾主導の指導
勉強面では、塾主導で問題ないでしょう。プロですから、端的に知識を与えてくれます。ただ、進路指導は別です。塾によっては、内申と模試の成績でオートマチックに志望校を決められ、生徒や親御さんが逆らえなくするところもあります。
白米としては、志望校は責任を持って、本人が決めてほしいのです。ここに関しては、賛成です。塾は実績も兼ねて合格を売りにするのです。合格させることが目的の塾は多いです。しないより、合格はしてほしいですが…。でも、子どもの人生ですから、子どもが決めてほしいですよね。
白米の反対意見
親子受験？！
はっきりと言います。親子受験は、中学受験までです。
なぜなら、小学生は選択する能力が発達してないからです。むしろ、親の選択的教育指向を享受する側ですよね。でも、中学生は違います。中3生は、自分でどういう学校に行きたいかを決めることができます。
寧ろ、自分で人生を切り開く「大人」の第一歩として、自分で選択してほしいと考えています。それを親の考えで一緒に決めるのは、少し違いますよね。意見の一つとして聞く分には、ありだと思いますが、実際に学校に行くのは子どもたちです。
本人が志望校を決め、そこに対してサポートするのは親の務めです。それ以上のことはしては困ります。自主性を伸ばしたいなら、必要以上に干渉するべきではないのです。
親のサポートとは、経済面、生活面が主なものになります。経済面は、そのままお金ですよね。生活面は、衣・食・住ですね。特に食事面や朝起こしたり、時間管理といったことになります。勉強面でのサポートは、宿題の進捗確認や提出物の確認ぐらいでしょうね。
ぐらいでしょうね。とか言っちゃいましたが、子どもたちからしたら、十分過ぎる恩恵です。お母さんの愛情を感じることができるサポートだと思います。
白米は、生徒たちに「感謝」の話をしてきました。ちゃんと「ありがとう」を口にしよう！って。そんな話をしたら、お母さんから電話来るんです。感謝の言葉を口にしてくれるようになって嬉しい！って。
みんなちゃんとお母さんの愛情を一心に受けて育ってるんです。
親が家庭教師？！
一つ目の問題は、親御さんの学力です。
親御さんの学力が低いと言っているわけではありません。よっぽど頭良くないと厳しいんです。白米や他の先生もそうですが、担当科目以外の受験指導は、厳しいです。質問対応でさえ厳しい。それを5科目分親御さんが教えるって、現実感がないです。
中には、いらっしゃると思います。でも、全ご家庭がその指導ができると思えません。理系のお父さんと文系のお母さんなら、分担できるかもしれませんね。でも、文系同士の親御さんは、詰みます。
また、親世代と違い、高校内容が中学に落ちてきています。30年前よりも高度なことをやっていますから、大変なんですよね。しかもですよ、神奈川県の公立高校入試は、難しいのです。観察力と思考力を子どもたちに植え付けるのは、時間がかかります。まずは、親御さんが、神奈川入試の問題に慣れるありますよね。
二つ目の問題は、中学生は反抗期だということです。
大人しく親の言うことを聞くわけがありません。言っても聞かない、聞いてるフリだけする。ほぼ全ご家庭が経験する悩みですよね。親御さんは、大人なので、効率的にやる方法を知っていますし、訓練もしてきました。その方法を教えても、学校で習ったやり方と違うと、子どもたちは混乱します。それを原理原則から教えること、子どもの気持ちを抑えつけず、プラスの感情に持っていくことは、非常に困難です。
だんだん親御さんのほうもイライラしてきちゃいます。喧嘩になるご家庭は多いですよね。それでイライラしてしまうのは、大人げないと言われてしまうかもしれませんが、結構なストレスです。
学校がサポート？！
学校のサポート体制は、正直甘いです。
問題点①としては、先程も話した高校内容が中学に降りてきている話。その関係で、中学内容が、中学3年間で終了しません。理科以外の科目は、やりきれない量となっています。理科は意外と終わってる学校が多いですね。逆にどの学校も社会の公民の経済分野は終わりません。
でも、入試の範囲です。自分でやらないといけないんですよね。ニュースソースには、教科書から出るから教科書をやればいいと記載されていましたが、教科書にはグラフの読み取り方は記載されていません。今回の入試でも出題されましたが、東京都とその他市町村の財源の内訳表を見て、正しいものを選ぶ。そんな問題に教科書は対応していません。
そういった授業を学校ではしていませんので、そもそもサポートが難しいのです。
問題点②は、学校の授業は、どの学力層に合わせているか？！です。難しい問題をやりすぎるとついてこれない、簡単すぎると学力が伸びない。バランスが難しいのです。なので、入試レベルに触れることは、稀です。
そりゃ、そうですよね。クラスには私立高校志望の子もいますので、公立入試問題ばかり取り扱うわけにはいきません。そして、授業で扱うのはインプット。宿題は、ほとんど出ないので、アウトプットをないまま次の授業になります。自主性に長けている生徒以外は、定着しないまま忘れていってしまうのです。
習い事や部活で忙しい中学生には、学校だけでは、効率の良い勉強が出来ないのが現状です。だから、塾があるのです。そして、例え「行かされる」状況だとしても、最悪な状態にならない環境は用意できるのです。
親や学校が進路指導？！
親御さんはもちろん志望校に対するデータを持っていません。だから、どこを選んでいいか分からないんですよね。周りの声を聞き、ネットの情報を精査する。ただ、どれも信憑性が薄いのです。
以前面談させて頂いたお母さんも子供も、友人の話を鵜呑みにしていました。友人が体感していることだから、その通りと。。。よかったらこちらが、その記事です。
不思議に思ったことがありまして…なんで校則ってこんなに無意味なんだろう？！
学校もデータを持っていません。だって、学校は模試をやっていないので、偏差値を知らないんですから。当日の点数で、どれくらい取ればいいのか？！内申はどれくらい持っておけば安心なのか？！その手の話は、全く言っていいほど、分かっていません。
実際、白米が担当していた地域は神奈川に何か所かありましたが、学校の先生に言われたという情報を聞くと、いやいや、そんなに点数必要ないよ…って点数ばかり。子どもたちのやる気を削ぐ、親の不安を煽るようなでたらめな数字を出してきます。
塾は違います。大手であれば、どこの塾さんも開示点のデータを集め、体系化されています。独自の模試に合わせて偏差値を作成し、どやったら合格できるかの準備をしています。合格の文字が、意識化され、行き過ぎると、本人を無視した進路指導をしてしまうところもあるのですが…。ま、塾の先生も給料かかってるんでね。生徒をどう見ているかは、その校舎の先生の人間性が滲みでます。
必要なお金を理解し、きちんと投資
まずは、自分の子どもはどれくらい出来るかを知ることが大切です。小学校のカラーテストは、あまりあてになりませんが、一つの指標にはなるかなと。中学の最初のテストでどのくらい取れているのかが勝負だと思います。
ライバルは塾に行き、先取り学習を行っているので、学校内容は復習の時間になっています。初見の子と、そうでない子では明確に授業の受け方が変わります。ま～、中には分かってるから油断するおちゃらけ男子はいますが…。
中学でよーいドン！ではなく、既にスタートを切ってるフライングの子たちが圧倒的多数なんです。園子たちを押し分けて、成績を取りに行くのですから、相当な努力は必要ですよね。
わからない部分がそのまま蓄積すると、塾費用は高くなります。必要だから、戻り学習から入り、原理原則を教え、練習し、追いつくようにします。しかし、戻り学習をしてる間も、学校は徐々に進みます。それを埋めるのが、講習が一番もってこいなんです。学校が進まないからチャンス！
わからないことがない状態にするのが得策です。費用対効果も高く、費用も抑えられます。その状態を目指してほしいのです。お金をかければいいわけではありません。大事な部分でちゃんと投資しましょう！ってお話です。
どういう塾を選ぶかによっても差異は出てくるでしょう。塾の特色と子どもに合っているかも重要な点です。「行かされる」が「楽しい」に変わり、「いってきます！」に変わる瞬間を白米は、何度も見てきました。「行かされる」はきっかけでしかないんです。
過去にも塾選びの記事は書きました。こちらもよかったら参考にしてみてください。
白米の提案
親御さんへの教育
塾で出来ないことを家でやる
塾への丸投げは、白米も感心致しません。でも、勉強面は教えられないから、任せる！っていう役割分担でいいと思います。塾で出来ないことは、家での様子を知ることです。塾の先生は、家には行けないので、監視はできないんですよね。
そこで、お母さんの出番です。可能な限りでいいので、色々聞いてほしいのです。
- 学校の提出物
- 学校での様子
- 部活の様子
- 友人関係
- 塾での様子
なんでも構いません。塾の先生は、それをどうでもいいことでも、その子の情報を知れば知るほど、仲良くなり、ほっとけなくなります。丸投げしても信頼できる先生に段々となっていくのです。
親御さんたちの手で、塾の先生を育てましょう。
特にお母さんにお願いですが、生活面でのサポートは宜しくお願いします。やる気ある元気な心は、健やかな体から作られます。健康であることってそれだけ重要なんです。それは、お母さんにしか出来ないことでもあります。
「塾に丸投げは、子育てとは言わない」ぐらいのことを書かれて、悔しくないですか？！ご家庭でもジレンマはありますよね。でも、大きな間違いです。ちゃんと我が子のために色々してるじゃないですか。それを知っておいてほしいんです。
我が子のために、チームで動きましょう！
セカンドオピニオン
セカンドオピニオンとは、患者さんが納得のいく治療法を選択することができるように、治療の進行状況、次の段階の治療選択などについて、現在診療を受けている担当医とは別に、違う医療機関の医師に「第2の意見」を求めること
東京都福祉保健局のHPより抜粋
これは、子育てにも言えることなんです。本来学校が第一、塾が第二になるのですが、先述したように、学校はあてになりませんので、塾に頼る状況になるわけです。
ですから、白米は、新しいサービスを提案したいと考えています。
塾や学校に対するセカンドオピニオン！
学校や家での様子を聞き、お子様を知ってから、お子様が通っている塾がお子様に適しているか？！今の勉強法でいいのか？！それに対する親御さんの葛藤や悩みを診断する機関を作りたいと考え、現在動いております。
子育て支援の一環でもありますが、親御さんの悩みをちゃんと解決し、お子様に向き合う状況を作りたい。
今現在でいうと、関係各所と連絡を取り、サービス開始に向けて動いている最中です。特に、料金関係で苦戦はしていますが、負担を強いるようなことはしたくないので、奮闘中です。
春明け、夏前を目途にリリースできるようにしたいと思っているので、期待してください。
まとめ
塾は必要です。ただ、手段なんです。
どう使うか、どう活用するかは、生徒本人や親御さんの意識次第で変わります。
使えるものは、有効活用しましょうね。
2月15日で今年度の受験はひと段落です。が、新しい一年の幕開けでもあるのです。どの受験をするにしても、必ずその日はやってきます。その日までに準備をどうするのかで勝負は決まります。
白米は、新しいサービスを作りますので、是非そちらも活用して頂ければと思います。
参考になったと思ったら、シェアーお願いします。
では、また。
