とあるお母さんから相談を受けました。
うちの子は、勉強をする習慣がないから、成績上がらないんです。って。
うん、わかる。勉強をする習慣をつけるって難しいですよね。しかも、習慣がない子が、いきなり出来るようになるわけない…。
習慣がつくまで、お母さんの苦悩は続くわけです。それは、それでつらいですよね。
習慣がつかない理由や、習慣化できるコツを、今回はお話しようと思います。
ネットでは、色々な方法が書かれています。やっぱ、みんな苦労してるんだね。
では、はじまり。
習慣化しないわけ
ホメオスタシスの存在
生物体または生物システムが間断なく外的および内的環境の変化を受けながらも、個体またはシステムとしての秩序を安定した状態に保つ働きをいう。恒常性ともよぶ。
コトバンクより引用
止まっている状態を求めるのではなく、「変化しつつも、安定した定常的状態」を保とうとする動きをするそうです。なので、環境が変化しようとも、習慣化されたものを変化するのではなく、維持しようとするのが、人間なんだそうです。
ということは、本質として、新しいことをやろうとしても、戻ろうとする動きがあるってことですよね。そりゃ、続かないわけですよ。
特にきついことをやろうと思ったら、なかなかね。
ダイエットとか、勉強とか、ランニングとか、早起きとか・・・
でも、全部成功してる人がいるんですよね。しかも、それを趣味にしてる人んもいる。ホメオシタシスに勝つ可能性はあるので、ご安心を。
インキュベートの法則に騙されるな!
3日坊主で続かない。。。だめなヤツだんだ、俺は…。と落ち込みそうになっている時に、ネットで出てくる〇○の法則。飛びつきたくなりますよね。
習慣化、法則でネット検索すると出てくるのが、インキュベートの法則。
別名、「21日間の法則」
21日間続けると、意識していた行動(顕在意識)が無意識の行動(潜在意識)になり、定着するとのこと。日数に関しては、諸説あり。
はい、諸説ある時点で、学術的に何も証明されていないんです。また、誰が言った言葉なのかも分かっていない。インキュベートさんが言ったんだろうと思ったんですが、培養という意味が出てきます。
インキュベート(incubate)
[名](スル)
コトバンクより引用
1 培養。保温して育成すること。「細胞をインキュベートする」
2 設立して間もない企業や起業家などへの支援・育成。「ベンチャー企業をインキュベートする」
出所がわからない法則なんですよね。。。でも、言いたいことは分かります。やり続けることが大事!意識しなくても行動できれば、定着化成功!ってことですよね。それに対し、21日(3週間)頑張ろう。ってことです。
理解はしますが、飛びつくのはやめときましょう。
それよりも、「地道な努力」の方が実を結びます。急がば回れです。
次の項で、努力の仕方を説明します。
習慣化3つの方法
①意識を変える
意識は自分のもの
習慣がないものを取り入れることは、行動を変える必要があります。そのために、意識的に変えていく必要があるんです。習慣化の第一歩は、意識改革です。
そして、自分の意識は、自分のものなんです。他人に作用はされるかもしれませんが、決定権を持っているのは、自分だけです。
ランニングとかダイエットを趣味にしてる人いますよね。きついことが好きなドMさんではないんです。初めはきつかったけど、続けることができたから、趣味になったんです。そのきつい時期に意識的に逃げず、頑張ったんですよね。そして、方法を知ることで、成果が出てきて、楽しくなり、趣味になっていったはずです。
なので、意識することが大切。
逃げない努力
ここからが難しい。今日は忙しいから休憩しとこ。ありません?白米は、自分に激甘なので、すぐ思います。甘やかしちゃいますよね。きついこと嫌だし。
これをやっちゃうと、続かないんです。。。残念ながら。。。明日も甘やかします。そして、罪悪感と戦い始めます。
だから、無理のない目標を続けましょう。
明日からランニングします!毎日32.195Km走ります!!
って目標をたてたとしましょう。走ったこともない人がいきなり出来ませんよね。出来ずに挫折するんです。雨降って甘やかし、友達との約束を優先し、仕事や学校を理由に延期して…。自分の目標から逃げる毎日。罪悪感と自分の弱さを噛みしめながら…。
だったら、無理のない目標を積み重ねていきましょう。
明日からランニングします!1Kmからスタートして、慣れてきたら3Kmに変えます。雨天中止。ゆくゆくは、東京マラソンに出ることを目標にします。
てな具合に、無理のない範囲から始めましょう。計画って大事です。
環境を考慮しよう
無理するから続かないです。環境に合わせて無理をしないようにしましょう。
無理すると、結局つらくなり、続かない方向に迷い込みます。だから無理しない。
学校が忙しい、仕事が忙しい。だから、できない。
ではなく、今日は忙しいから、少しだけ。残りは何もない明日に乗っける。今日は、少しだけやる!
やらないと、ホメオスタシスに負けちゃうんで。少しはやりましょうね。それが意識していることの証明になるんですから。
行動が変わらないのは、忙しさのせいにしてるからだ。それは、逃げだ!
っていう人。いや、正論なんですよ。。でも、忙しいのは変わらないんだもん。無理することで体を壊したり、嫌になって全部投げ出したら、もっと意味ないと思うんです。根性論で語られても、出来ないもんは、出来ない!
だから、出来ることから始める!!
出来るようになったら、時間作って率先してやるって。やりたくなっちゃうんだもん。
自発的な行動に変化していったら、習慣化は出来ている状態になるでしょ。
ただ、無理してやる時の方が、短期間で成果は出やすいです。短期成果は、無理しない方が出にくいので、期間を延ばして調整しましょうね。
②行動を変える
今と同じじゃ、結果も同じ
行動を変えて、その行動が習慣化されるまで頑張る。先程も話しましたが、自分を甘やかす瞬間はあります。今日は疲れてるから…。仕事や学校が忙しいから…。明日は朝早いから…。とかね。その時に無理のない範囲で続ける行動をとることが大切です。
たまには、さぼってしまう日があると思います。その時は、どっかでその分を取り返す行動をしましょう。ズルズル行ってしまうと、今までと何も変わりないんです。
目標としたことが、なかったことになってしまうのは、寂しいですよね。
さぼることが悪なのではなく、自分で決めたことを無かったことにし、罪悪感だけが残るのが悪なんです。1日で取り返せないなら、3日は少し量を多くして、無理のない範囲でコツコツ返しましょう。自分で決めた借金は、利息がありませんよ。そして、コツコツ続けたことは、自信に繋がるので、最終的にはプラスになるんです。
少し頑張れたら、自分をちゃんと褒めてあげましょうね。自己肯定感を高めて、成果をちゃんと認めましょう。自己肯定感の話は、以前にもしました。よかったら、こちらを参考にしてみてください。
自己肯定感を高めると、毎日がちょっぴり幸せになるってほんと?!の話
行動結果に落ち込まない
行動してすぐに結果は出ません!大概のものは、そういうもんです。
体には準備期間が必要なんです。マラソンでも、ダイエットでも、勉強でもそうです。だから、少しだけでも成果が出たら、喜びましょうね。
特に勉強は、成果が出づらいでしょうね。人によっては、3か月~半年は見とかないといけません。だって、今までやってきてないんだから、基礎も疎かになっていたでしょ?!特に語学は、ルールが多いので、基礎固めが重要です。
だから、1回の効果測定で思う結果が出なくても、落ち込まない!やってなかったんだから、自分は出来なくて当然!これからだ!!と思うメンタルは欲しいですね。
それでも、細かい部分を見たら、何かしらの成果は出ています。その成果を大事にしてほしいんです。その成果の積み重ねが、大きな目標の達成に繋がります。そして、その成果を出すために、毎日コツコツ努力するんです。それが、習慣に繋がります。
少しでも成果が出ると、人間は欲張りになります。やらされていたことでも、欲が出ると、自発的な行動に変わります。そういった意味合いでは、欲ってめちゃくちゃ重要なんです。自分の欲をきちんと認識し、それに対して、こうやってみよう!次はこうしてみよう!なんてPDCAを回し始めたら、習慣化はできています。
欲と自分のできる範疇のバランスが大事です。
③メンターをつける
一人は、つらいぜ
一人で頑張ると辛くなりますよね。そんな時に必要なのが、メンターさんです。
メンター
「良き指導者」「優れた助言者」「恩師」の意。自分自身の仕事やキャリアの手本となり、助言・指導をしてくれる人材のことを指す。
コトバンクより引用
上記の通り、指導者や助言者のことを差します。自分が間違った方向に進んでいるのであれば、止めてくれる人。自分が成果を出したら一緒に喜んでくれる人。
そんな人を味方につけて、行動変化を起こしてください。何かをする時に応援されたら、頑張りやすいですよね。また、きつい時は愚痴の一つも言いたくなりますよね。そんな時にメンターさんがいたら、次の行動がしやすくなるはずです。
個別指導の塾の利点は、ここにあります。先生との距離が近いため、自分の好みや性格、弱点、生活環境など様々な話をします。だから、勉強が嫌いな子でも個別なら頑張れる!辛い時に慰めながら、宿題を出されるんですが、励ましてもくれる。できた時は、一緒に喜び、出来ない時は、とことん付き合う。
辛いことでも、メンターさんに励まされたり、時には監視されたりして、頑張ることで、習慣化しやすい。環境を自分で作るなら、自分を理解してくれるメンターさんを味方につけることは、非常に重要です。
ライバルって、いいよね
都合よくメンターさんは、現れてくれないかもしれない。そんな時は、ライバルを見つけましょう。一緒に戦ってくれる仲間ですね。一人でやるよりも、二人で。数が多すぎると外部要因が多くなり、面倒になってしまうので、要注意です。
辛い時に、あいつも頑張ってるしな…。しょーがない、自分も頑張るか…。ってなったら、成功ですね。集団塾はこれが利点です。個ではなく、面で話をされるのが集団。全員が同じことをやるので、一体感は生まれやすいんです。先生の力量がモロに出ます。上手な先生は、見事にクラスを戦う集団に変えます。
しょーがなくでもやっていれば、力は付きます。それを自分で認識でき、周りの力量が把握できたら、やるんですよね。塾の帰り道、友人と宿題が多いことに対しての愚痴を言い合い、家に帰ったら、あいつも頑張ってるから、自分も頑張ろう!って机に向かう。
机に向かう時間が長くなれば、なる程、習慣化されていきます。
ライバルからのノールックパスのナイスアシストで、ゴールを決めて欲しいですね。勉強は一人でやるもんだ!って親御さんは言います。その通りなんですが、実はその通りでもない部分もあるんです。相乗効果で伸ばすことも出来ます。寧ろ、一人で頑張るよりも、早く成果が出ます!
おすすめ書籍3選
さて、色々話しましたが、白米が言ってるだけでしょ?!と思われるのは、ちょっと違うので、色々な方が、ちゃんと本で言ってるよ!と言いたい。白米が読んで、共感したり、読みやすかったものを紹介したいと思います。
あ、全部読む必要はありません。どれか1冊手に取らうのがいいと思います。
子どもたちに習慣の話をするのに、知識がないと説得力がついてこないですよね。だから、お父さんお母さんも一緒に勉強しましょうね。本を読もう!
子供たちに読ませるのも、ありだと思います。同じ話をするにしても、親の言うことより、すんなり内容を実戦するかもしれません。
①(理想の人生をつくる)習慣化大全 LET’S GET YOUR SWITCH
大全なので、読書としての読み応えはありません。
当たり前で、そうだよな!ってなることが書いてあるので、スピード感を持って読むことができます。でも、改めて言われると、考えさせられることばかりです。色々な気づきを再確認させてくれる本でした。自分を変えるきっかけになる言葉を見つけてください。
②ぼくたちは習慣で、できている。
小さいことからコツコツと!
ハードルを下げるコツが書いてあるので、誰でも出来て、ばかばかしいと思うほど小さいことから始められる内容がばかり。自分が立てた目標や計画とのGAPに驚きますが、行動することの大切さを教わりました。一気読みできる本です。
③7つの習慣-成功には原則があった
習慣といえば、「7つの習慣」。
語りつくされた内容ですが、読めば読むほど再発見があり、立ち返る1冊。実際白米の友人は、期の始まりに必ず読み返し、初心に立ち返ることをしてました。それぐらい忘れがちで、読み返して目標を自分に落とし込み直す時間をくれる本です。
まとめ
習慣化の話でした。如何だったでしょうか。
習慣化するためには、
- ①意識を変える
- ②行動を変える
- ③メンターをつける
習慣を変えることは、難しいです。でも、意識することから始めて、行動し、PDCAを回す。くじけそうになったら、助けを求める。その中で自分にフィットした成功体験を積み重ねてほしいですね。なにかヒントがあったら嬉しいです。一緒に頑張りましょう!
参考になったと思ったら、シェアーお願いします。
では、また。
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